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年末年始に観たい「2019年の海外ドラマ&映画」

(1)『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』(Netflix/映画)

 Netflixが先駆けとなり、急速に人気カテゴリーとして成長している犯罪ドキュメンタリーの中でも、今年特に注目を集めた作品の1つ。バハマ諸島に浮かぶ、オシャレな私有島で行われる“はずだった”ラグジュアリーな音楽フェスティバルFYRE(ファイア)の史上稀にみる大惨事を追ったドキュメンタリー。大惨事に至るまでの経緯が痛々しく、思わぬ方向へ、崖から転げ落ちるように展開していく様は目も当てられないくらいだ。ドキュメンタリーをエンタメとして楽しむことに心の中でやや後ろめたさがありつつも、もはやフィクションよりノンフィクションの方が上を行く面白さなのでは、と思ってしまう展開をぜひ観ていただきたい。

(2)『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(Hulu/ドラマ)

 今年シーズン3が配信され根強い人気を誇るマーガレット・アトウッド原作『侍女の物語』を基にしたディストピア・ドラマ。アメリカで起きた架空の内戦によって新たに成立した全体主義国家が舞台。何らかの原因で出生率が異常に低下し、一部の出産可能な女性たちが、子どもを産む道具としての“侍女”として扱われる近未来の話だが、この数行のあらすじだけでも非常に濃い内容である。ディストピアものでありながら、作中で描かれる女性の扱いについては今の現実社会に地続きに通じるものがあり、アメリカではフェミニズム運動の1つの象徴として扱われる作品でもある。出演している俳優陣の体当たり演技にも注目を。

(3)『ザ・ボーイズ』(Amazon プライムビデオ/ドラマ)

 Amazonオリジナルドラマの中で過去最高視聴数を記録したドラマ。その数、配信後10日間で何と400万アカウント! シーズン2も2020年に配信予定の大人気ドラマだ。今年アメコミのキングと言える『アベンジャーズ』が最終章を迎えたその数か月後に、アンチヒーローものとして登場した本作。スーパーヒーローが世の中を守る設定でありながら、そのヒーロー達の活躍の陰で一般人が何百人も犠牲になっている現実などをリアルに描く。『アベンジャーズ』だけではなく『スーパーマン』や『ワンダーウーマン』、『アクアマン』等、スーパーヒーローを愛してきたファンにとっては気が気でない展開だ。筆者も数人にオススメしてきたが、その全員が開始5分で開いた口が塞がらない展開に一気見してしまったと言っていたくらい衝撃の内容だ。R18指定で遠慮なく描かれるアクションシーンは見もの。全8話なので年末年始に観るにもちょうどいい話数でオススメ。

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