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「誰よりも目立ちたい」という欲望で警察沙汰になることも…明石家さんまのヤバい中学時代

『明石家さんまヒストリー1 1955~1981 「明石家さんま」の誕生』より #2

2020/11/28
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ズバ抜けたアホ集団

 ある日、クラブ活動をしていなかったアーアーズのメンバーは、一風変わったクラブを作る。その名は「基本部」。部室もなく、顧問もいない、自分たちで勝手に作ったクラブだった。

 基本部の活動内容は、教室でのランニング、廊下でのダッシュ走、腕立て伏せ、腹筋、背筋など、ひたすら基礎トレーニングを行うというもの。トレーニングが一通り終わると雑談タイムとなる。

 基本部の存在を知った生徒たちは、狭い教室でぐるぐると、ひたすら走り込みをしているアーアーズの姿を見て失笑した。それをウケていると勘違いしたアーアーズの3人は、それから3か月間、日々、基礎トレーニングに励むことになる。

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 さんま「服部と川崎っていうのがいてましてね、そいつらと『アーアーズ』っていうグループを結成しまして。三笠中学校ではズバ抜けたアホ集団で、先生も手を焼いて困ってて。そいつら表に出てワーっていうタイプじゃないんです。俺の陰に隠れてコソコソコソコソおもしろいことをするやつら」(MBSラジオ『MBSヤングタウン』2015年2月28日)

©iStock.com

 学校の中庭に立つ大きな木の幹に火薬玉を詰め込み、爆破させるというイタズラを決行したときは、奈良警察署の警官隊が出動するほどの騒ぎとなった。

 さんま「校舎と校舎の間の中庭で、木を吹っ飛ばしたろう思て。ずーっと、導線引っぱってきて、シュシュシュシュシュ~いうて、爆発した瞬間、古い校舎やからガラスなんか揺れるわけよ。バーーーン!! ビビビビビビ~!! 俺ら水道の陰で、“どうしょう”言うて(笑)。あれはほんまに凄かったよ(笑)」(フジテレビ『明石家マンション物語』2000年9月20日)

 さんま「スピーカーで、“速やかに出てきなさい!”とか言われて大騒動になって。横で服部はワンワン泣いてるしやねぇ(笑)。ほいで先生がその3人のグループを解散させようとして、“お父さんお母さんからも”って言いかけたときに、先生が名前忘れてて、“お前らがよく言うとった名前なんや?”とか言われて。“アーアーズです”とか言うて。

 次の日、よそよそしい服部と川崎がいてね。親に解散するように言われたから。家帰って怒られたんでしょうけど。ほいで、俺もどうしょうかなぁと思てんけど、あのふたりはやっぱり男やったね。“俺らはアーアーズやめへんで!”言うて(笑)。でも、そのアーアーズって別に何かをしてるわけやないんですよ(笑)。“アーアーズ集合!”言うても3人しか集まれへんし」(『MBSヤングタウン』2015年2月28日)

「誰よりも目立ちたい」という欲望で警察沙汰になることも…明石家さんまのヤバい中学時代

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