《宮崎氏は席上、星野氏に向かって「(市議らが)自由に発言できない雰囲気になっている。(今後)こういった場には出ていただきたくない」と目を赤くして迫った。しかし、星野氏は事も無げに一蹴したという。》
な、なんだ? 一体何が起きているのだ?
上記は「新潟日報」(9月14日)。来月22日に予定されていた「新潟5区補欠選挙」についての記事だ。ここ3週間ぐらい私は「新潟日報」に夢中だった。混迷のドロドロ。
総選挙でも見どころのひとつ
衆院選が来月におこなわれるとなると新潟、愛媛、青森の3つの補選は解散した時点で中止となる。しかし新潟5区の自民党の候補者選びの過程を見ていたら、これは「中央」の事情を理解するうえでも興味深かった。総選挙でも見どころのひとつとなる。なので過程を振り返ってみたい。
まず東京での報じられ方。
「新潟『きのうの敵』泉田氏に白羽」(朝日 9月5日)
泉田裕彦氏は知事時代に原発再稼働に慎重姿勢を取り、政権にとっては「きのうの敵」。昨年の知事選で自民党の新潟県連は知事4選を目指した泉田氏を支持しなかった。その結果泉田氏は出馬断念。
うわ、やっぱり揉めている!
しかし今回党本部が「新潟5区補選」で勝てる候補として目を付けたのが、知名度の高い前知事(泉田氏)だった。
なんだかねじれてるが地元は納得してるのだろうか。
私は今月から「新潟日報」で連載を始めたので新聞がおくられてくる。東京にいながら地元紙を読めるラッキー。さっそく読んでみた。すると……。
「選考過程に異論も 『泉田氏ありき』疑問の声」(新潟日報 9月6日)
うわ、やっぱり揉めている!
「新潟日報」が5区内の各支部に取材したところ「魚沼エリアなどに反発が強かった」という。
魚沼市での地域支部役員会では多くの不満、疑問が出たため、対応を地元選出の皆川雄二県議に一任。
小千谷支部の役員会でも賛否両論。支部長の宮崎悦男県議が「支部内の多様な意見を踏まえ、推移を見守りたい」と取材に答えている。