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鍵2「女性はこうあるべき」という罪悪感を捨てる

 女性が自分の人生を生きようとするときに邪魔するものがあります。それは「罪悪感」。「女性とは良い母・妻・娘であるべき」という固定観念に縛られ、自分の時間は子どもや夫に使う「べき」だと思い込んでしまいがちです。たしかに、子どもや夫に時間を使うことは母となり妻となったら重要なことです。

 でも本当に子育ては子どものお世話をすることだけなのでしょうか? 母親が自分らしく生きる姿を見せ、導く子育てがあってもいいのではないでしょうか? あるいは、夫は自分で自分のお世話をしてもいいのではないでしょうか?

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 年老いていく親の様子を気にかけることももちろん大切です。でも、介護や生活の全ての面倒を見なくてはならないのでしょうか。親を幸せにするのは果たして子どもの仕事なのでしょうか。

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 女性の役割は母、妻、娘の役割を完璧に全うすることだ、という古い価値観もあります。一方で、一億総活躍の時代には「女性だってなんだってできる」という新しい価値観があります。この新しい価値観に耳を傾けると、全く違った人生の可能性と選択肢が見えてくるはずです。人生100年を思いっきり自分らしく、幸せに生きる上で、必須の価値観です。

鍵3 妻を働かせてくれる夫を選ぶ

 夫選びは厳密に言えば子育て前ですが、これは女性が自分の人生を生きる上で非常に大きな鍵となることなので、あえてここに入れています。またパートナーを選び直そうと思ったときにも、最大の鍵となります。

 女性がこれまでとは異なり、自分の人生も生きることを選ぶようになったアメリカでは良い夫選びの定義も変わりました。

 アメリカでかつて「ファインド・ア・ライト・ハズバンド(良い夫を選びなさい)」と言えば「妻が働かなくても食べさせてくれる夫を選びなさい」の意味でした。それが今では全く違っています。今は「妻を働かせてくれる夫を選びなさい」なのです。

 それはなぜか。女性が家庭の外に出て自己実現したいからです。だからそんな自分を応援してくれる男性を夫として選びます。

 私の場合は子育てしながら働くことを選んだのは自分の決断ですが、それを実現できたのは「僕は働く女性が大好き」と言って家事育児を分担で支えてくれた夫がいたからこそです。

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「妻を働かせてくれる夫を選びなさい」。人生100年時代を思いっきり自分らしく生きたい女性の新しい夫選びの指針です。

 子育て期間をどう生きるか。あなたには選択肢があります。そして子育て期間をどう生きるかが、あなたの進む道を決めます。自分にとっての正解を見つけてくださいね。応援しています。

子育て後に「何もない私」にならない30のルール

ボーク 重子

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2020年12月11日 発売