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子育て後に「何もない私」になったママたちに共通する2つの問題点

2020/12/10

source : ノンフィクション出版

genre : ライフ, ライフスタイル

 そんなときに子育て中も趣味やボランティアに打ち込んだり、働き続けて自分の人生を止めなかった女性たちが人生第2章を思いっきり生きているのを見て「私の人生、一体なんだったのだろう」と「何もない私」を感じてしまう。そんな気持ちを抱えて子育て後の30年、40年、50年を生きていく。

 もちろん家族のために自分の時間を捧げるのも美しい人生ですが、その結果がこんな未来だとしたら、あなたはどうしますか?

 こんな未来を選びますか? それとも違う未来を手に入れたいですか?

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子育て後に「何もないママ」になる現実

 私がアメリカに移住してから23年が経ちますが、子育てをしながらその一方で15年に渡る社長業、10年近いライフコーチの経験を通して、たくさんの女性たちの人生に関わってきました。そこで学んだのは、女性の人生は子育て後に2つに分かれるということです。

 1つは子どもが巣立っていった家の中だけじゃなく、心まで空っぽになる「何もない私」の人生。もうひとつは「ここからが人生最高よ!」と時間とエネルギーの全てを自分にかけ人生第2章を思いっきりエンジョイする人生です。

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 そして、その女性たちの人生の分岐点になるのが子育て中のママの生き方なのです。子育てが終わった後に止まっていた自分を再稼働させるのは、大きなエネルギーがいります。長いブランクの後で動き出したとしても、自分が止まっていた間にも歩みを止めなかった社会の変化についていくのは大変なことです。それはまるで雨ざらしになって錆び付いた自転車を猛スピードで漕いで行こうとするようなものです。うまくいきませんし、心が折れそうになります。

 子育て後に「何もない私」になるママに共通する事は子育て中に自分の人生を止めてしまう、「女性の役割は良い母・妻・娘」に縛られている、という2点です。人生100年時代、そして子育て後も30年、40年、50年と続く長い時間を思いっきり自分らしく生き抜くには、この2つに向き合う必要があります。

 でも子どもを産めるのは女性だけだし、やっぱりある年齢まで子育ては自分でしたい、専業主婦もやってみたい、と思う女性もたくさんいるでしょう。ご心配なく。それを全てやって、かつ、自分の人生を思いっきり生きる方法があります。2つの問題に向き合う鍵は3つあります。

 この3つの鍵を子育て中も実践すれば、あなたはきっともう1つの道を歩くことができるでしょう。