その他に槙尾はインプロビゼーション(即興芝居)の活動にも力を注いでいる。
「キングオブコントをとってからは特に、“う大さんは作る人、僕はプレイヤー”という区分けがはっきりした。じゃあ、プレイヤーとして何をやったらいいかって考えていたときに、インプロと出会ったんです。
う大さんの演出って、けっこう対応力が必要なんです。インプロってその対応力を鍛える究極の修行の場になっている。集中力、対応力、表現力、そういうのを鍛えるためにいいな、と思いますね」
かもめんたるの2人は、それぞれの役割がきっちりと分かれている。各々の活動も、別の方向を向いているようだが、図らずも“修行の場”という考え方は一致している。
“お笑い芸人”かもめんたるが考える今のお笑いシーン
では、本職のお笑い芸人として、2人は現在のお笑いの世界をどのように見ているのだろうか。
岩崎 第7世代っていう新しい世代が出てきていますが、それはいいことだと思っています。お笑いのあり方が変わったというより、やっぱり自分が小さい頃も、お笑い番組を見ていて、20代とか30代の若い人を応援していた。
僕、今年42歳になるんですけど、教師だったらかなりのベテラン教師ですよね。おっさんじゃないですか(笑)。だから、20代の人たちがスコーンと僕たちを抜いて行って、テレビのヒーローになるのは当然だと思っていました。今はYouTubeとかもあるので、確かに変わってきてはいますが、第7世代の活躍は、なるべくしてなったんだと思いますよ。
槙尾 それに、今の時代なのかもしれないけど、今のバラエティー番組って仲が良いとか、嫌なことを言わないとか、人を傷つけない笑いとか、そういう流れになってきている気がします。それって、よく考えたら、かもめんたるとは合っていない(笑)。かもめんたるの笑いって…。
岩崎 いかに嫌なことを言うか。
一同 (笑)。