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【写真多数】「ベイブレードにも遊戯王にも浮気しなかった。トミカ一筋です」平成生まれのコレクターが語る魅力

トミカインタビュー#1

2020/12/18

 1970年に発売され、今年で50周年を迎えたミニチュアカーのトミカ。

 コレクターのあなんどいる氏(@doil_aggregator)に、トミカの魅力を伺いつつ6,000台にもおよぶコレクションのなかからレア車、迷車、痛車を紹介してもらった。(全2回の1回目/後編を読む)

一切ブレずにトミカ一筋

ーーなんとなく40代以上の方を想像していたのですが、お若いですね!

あなんどいる 1994年生まれの26歳です。実家暮らしで、仕事は一般企業で営業事務をしています。いたって普通の社会人です。

——おもちゃはトミカ一筋という子供だったのでしょうか。世代的にベイブレードなどが大流行していたと思いますが。

あなんどいる 小さい頃に誕生日やクリスマスでプレゼントされたトミカで遊んで以降、一切ブレたことがないんです。仲の良い幼稚園からの友達はベイブレードにも遊戯王にも夢中になっていましたけど、僕はそれを横で見ているだけで一緒に遊んだりはぜんぜんしなかった。友達から「あなんどいるは絶対トミカやもんな」って言われてました。

たべもの販売車セット「これをクリスマスにもらったのが、すべての始まりでした。さすがに遊んだ形跡があり、傷も目立ちますが、思い入れのあるトミカです」(あなんどいる氏)

 小さい頃からずっと好きで、他のおもちゃに誘惑されたことがない。ちょっと変わった子だったかも(笑)。

ーーどうしてそこまでハマったのでしょうか?

あなんどいる 車も好きですけど、それ以前にミニカーありきの実車という感じ。そもそも、ミニチュアが好きなんですね。親もガラス細工のミニチュアを集めているので、遺伝的なところで小さいものに惹かれているんじゃないでしょうか。自分のなかでは、ミニチュア界の頂点に立つのがトミカという感覚です。

細かいところまでこだわっている点に引きこまれる

ーー6,000台を所有されているわけですが、その車種などはリスト化するなどして把握されているのでしょうか?

あなんどいる 基本的には、すべて頭の中に入っています。あとは、トミカ・コレクターのトップ・オブ・トップである森山義明さんが監修した『ミニカー大百科 トミカコレクションのすべて』という研究書があるんですよ。

 日本はもちろん、海外のコレクターも必ず携えているバイブルで、普通の人が読んでもなにがなんだか分からへんような情報が満載なんですけど、そこに載っているトミカを手に入れたらマルをつけて……みたいなこともやっていました。

ーーコレクションするトミカの基準は設けられているんですか。

あなんどいる 僕は日本製であることを原則にして、70年代初頭の黎明期や平成初頭までのものを集めています。もともと昭和レトロ的なものが好きなんですけれども、トミカを大人の目線で見ていくと年代ごとに作風が違う。

 僕が集めている時期のものは、パーツが細かく分けられていたりと、作り込みのシャープさが現行とは明らかに違います。グリル部分を細かい彫刻で再現していたり、内装が異様に綺麗に作られていたり、子供が転がすだけやったら気づかないような細かいところまでこだわっている点が僕らコレクターを引き込んでいるんやと思います。