実は薬剤を使うとき、パッチテストは「必須」
ヘアカラーなどの薬剤を使う際には原則、パッチテストが必要とされています。ですが、皆さんは美容室でパッチテストを受けたことがありますか? ほとんどの方は、経験が無いのではないでしょうか。
実際の営業ではパッチテストの工程を省くお店がほとんどです。製薬会社は製品にパッチテストが必要な旨を必ず記載しているため、実際は毎回テストをしなければなりません。
ですが、パッチテストを行うと、結果が出るまで様子を1~2週間見なければならないため、中々現実的にはやりにくいことです。ですので、実際の営業では「前回は染みなかったか」という確認に留まります。
それは美容室に来たお客様からすると、「今すぐやりたい」「このプリンを2週間も待てない」と思うのは当然ですし、美容室からしても、時間を割いてご来店いただいたお客様に「2週間後にまた来てください」と言うのはハードルが高く、売上にも繋がりません。
なので、多くの美容室では『今すぐやって、もしものリスクに対しては美容室側が責任を取る』という形での対応になっています。繰り返しますが、そこで肌荒れが起きても、製薬会社の責任にはなりません。歯痒いですが、美容室側はそうせざるを得ないのです。
ですので、もしも肌荒れが起きてしまった場合は、美容師ないし美容室に医療費等を請求して構いません。
心配な方は「2週間後にカラーをするつもりなのでパッチテストをしたい」と美容師さんに相談しましょう。
染める方法は一つじゃない
肌荒れの反応の起きにくいヘアカラーもあります。代表的なのはヘアマニキュア(酸性カラー)、ヘナカラーです。
どちらも頭皮に優しいのですが、染まり具合などにメリットとデメリットがあるため、取り扱いの有無が美容室によって分かれます。心配な方は、美容師さんとよく相談しながら、リスク回避することをオススメします。
※「化粧品」の定義について、読者からの指摘にもとづき、修正いたしました。12/22. 11:40