Aかな? Bかな? と思ったらΩ(オメガ)に行っちゃう
淳 え!? 想像と違うところの展開に行くから?
かっぴー そうなんです! 普通の漫画だったら“Aの選択肢”と“Bの選択肢”があった時に、読者がギリギリ予想できそうで予想できないあたりの A’とかで予想を裏切って話が展開していくっていうのがよくあるパターンだと思うんですけど、「チェンソーマン」はその辺がカオスで、Aかな? Bかな? それともCかな? と思ったらΩ(オメガ)とかに行っちゃうんですよ。
淳 ハハハ!! あーでもそれは興味出てきましたね。
※以下、「チェンソーマン」の内容に触れた箇所があります。未読の方は注意してご覧ください。
「俺が思ってる漫画と違う。ギャグ漫画感が入ってるんですか?」
――読者が全く予期できないぶっ飛び展開の例として、かっぴーがあげたのは、デンジの公安での相棒を務めるキャラ「パワー」が起こすある衝撃的シーンだ。パワーもデンジと同様、ぶっ飛んだキャラとして登場するが、その行動から起こる展開がまさにΩの発想だった。主人公とパワーの前に、ある3人が仲間として車に乗って登場する。実はこの中の1人の男の正体は敵で、仲間のふりをして紛れ込んでいたという、ドキドキの場面なのだ。
かっぴー もうやばい状況なんですよ。「この後どんなトラブルが起きるんだろう」と思って読むわけじゃないですか。これがさっきで言うとAかなBかなみたいな所で、気付いたら味方が1人殺されていて……。
淳 段々近いところから殺されていくとかね。
かっぴー そうですそうです。そんなことを想像しながら読者はドキドキして読むと思うんですけど、実は、この仲間に紛れた敵が、数ページ後突然死にます。
淳 え?
かっぴー それが何故かという話なんですけど、では続きを読んでもらっていいですか?
淳 わー!!
かっぴー ハハハハ!
淳 え? 轢いた? え、 轢いたのパワーちゃんだ!
かっぴー やばくないすか? 敵のスパイを倒す方法が事故死っていう……。ハハハ!
淳 俺が思ってる漫画と違う。ギャグ漫画感が入ってるんですか?