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大袈裟かもしれないけど「でも人生ってそうだよな」って

かっぴー でもね、これギャグじゃないんすよね。マジで死ぬんすよここで。ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれないですけど「でも人生ってそうだよな」って思っちゃって。

淳 フフフ……そうね、次の瞬間何が起こるか分かんないですもんね。

かっぴー この作者さんが、映画が大好きな方で、色んな映画の影響を受けて、映像的に意外な構図だったり、漫画なんだけど映像的なシーンがすごい多くて。で見てほしいのが、第77話 、この回Twitterとかでも「映画みたいだね」と話題になってたんですよ。

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淳 へー!

――「映像的に凄い! 」と語るのは、ある最強の敵が登場する回。デンジを殺すため、敵が彼のいるアパートにやってくる。アパートのチャイムが鳴ってから、デンジがドアを開けるまでの恐怖の煽り方が、まるで映画のような臨場感なのだ。

淳 「やばいやばい、このピンポンの向こうにはもう最強の敵がいるよ」っていう状況ですよね?

かっぴー そうなんです。この「ピンポンピンポン」の文字に注目して欲しいんですけど、吹き出しと吹き出しの間が、枠線とかセリフに被ってたりするじゃないですか。「ピンポンうるせえな」って感じしません?

淳 うんうん。

かっぴー これが次のページからもずっと続いてて、まだ主人公達は本当に敵が来たって分かってないんですよ。その背景でずーっとピンポンが鳴り続けてるっていうこの陰影というか、映像を見ているようで。 

淳 なるほどね。

漫画なのに音響の調整をしてる感じがすごいして

――さらに、恐怖をあおる極め付けは、ピンポンの音が鳴り止むシーンだとかっぴーは語る。

かっぴー パワーちゃんは仲間が帰って来たと思ってるんで、「なあ! アキじゃろ!?」って声かけるシーンがあるんですけど、この文字がここまでで1番大きい文字なんですよ。で、そのあとピンポンピンポン…ポンって止まる。

淳 あーなるほど。

かっぴー 漫画なのに音響の調整をしてる感じがして。

淳 ボリューム感をね。

かっぴー シーーン……てなるきっかけが一番大きい音ってメリハリつくじゃないですか。あーこの人の頭の中では完璧に映像になってんだなって分かって……上手くないすか?