昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

豊田真由子、高畑淳子 2人が見せた“不幸中の華やぎ”

「週刊文春」9月29日号 最新レビュー

2017/09/23

「それでは、最後にそちらの前列の……」

 フジテレビ記者から「ちなみに今、会見が1時間以上続いていますが、わりと笑顔の割合が多いなという印象を受けるんですけれども」と質問され、「『泣いてはいけない』というカンペをいただいているので(笑)。一生懸命明るくしようと思っていると思うんですが」と釈明。

 続いて、司会者が「それでは、最後にそちらの前列の……」と言って、質問者を指名する。それが、よりによって週刊新潮の記者であった。

 新潮の記者が話し始めるなり、トヨマユ先生の顔から表情が消えていく。そこから一転、今度は次第に気色ばんでいき、ついには記者の質問をさえぎるようにして喋りだす。評判の高い、菅官房長官vs.望月記者どころではない白熱ぶりとなる。

 終わりそうで終わらず、最後の最後に大トリで週刊新潮の記者を指名する。なんと絶妙な進行だろうか。司会者の引きの強さには感服してしまう。

菅官房長官もビックリ!? ©JMPA

高畑淳子の義侠心

 およそ一年前、高畑淳子も記者と対峙していた。その高畑淳子が「阿川佐和子のこの人に会いたい」に、華やいだ着物姿で登場する。

 阿川は「伺いにくいことではありますけども」と、高畑の息子の事件について切り出す。この件では、成人した子供の不始末の責任を親が問われることの是非が話題となる。しかし高畑は、「何歳であっても、五十だろうが六十だろうが、家族内で何かがあれば、それは家族みんながかかえることになる……というのが実感です」と語る。

高畑淳子 ©山元茂樹/文藝春秋

 いろいろなことがありながらも、長い間、女優を続けてこられたのだから、「もう仕事はできません」と言われても悔いはないと言う、高畑の胆力を見る対談であり、着物姿であった。

 また騒動の際、自宅の前につめかけた報道陣が、向かいにあるクリーニング屋の商売の邪魔になっているのに頭にきて、記者を怒鳴ってしまったと述べる。

 同じ怒るでも、秘書の失敗ではなく、他人のために怒る。トヨマユ先生こそ、政治家なんだから、そうした義侠心が必要なのではないか。それはともかくミソギの選挙となるこの秋は、はたして美しい季節になるだろうか。

(豊田真由子議員の記者会見は、動画と下記を参考にした)
http://logmi.jp/series/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90%E6%B0%8F-%E8%AC%9D%E7%BD%AA%E4%BC%9A%E8%A6%8B