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現在は日蓮宗大本山・池上本門寺に眠る

 巨大な幽霊ビルと化したTSKビルに筆者も入ったことがある。

 薄暗く、天井が高く、だだっ広い空間。テーブルや椅子など調度品は倒れ、価値のあるものは大方持ち去られたと聞いたが、大きな絵画が何枚も無造作に立てかけられていた。

©共同通信社

 地上げが続く間に建物は解体され、一時は時間貸し駐車場に整備された。10年以上過ぎて大手不動産会社が取得し、現在、解体工事が進んでいる。

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 東京都大田区の日蓮宗大本山・池上本門寺。

 日蓮聖人が入滅(臨終)した霊跡でもある名寺の墓所に、力道山(1963年没)、大野伴睦(1964年没)、児玉誉士夫(1984年没)ら各氏の墓がある。町井氏の墓は、児玉家の墓のすぐ奥に建てられた。墓石の傍らに、東声会物故者の名前が並んだ石碑が立ち、多くが20代、30代で亡くなっているのが印象的だ。