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最重視するのは、子どもにとってよい環境を作ること
──スクールロイヤー設置による学校側のメリットは。
鬼澤 たとえば、保護者と学校とのトラブルが長期化すると、現場の教師は「こんなにやっているのに、また謝らなきゃいけない」ともやもや感が続き、また、それにかかる時間も長くなってしまうため、子どもへの指導にも影響が出かねません。
スクールロイヤーがいれば、弁護士として法律的な判断や事実認定を前提として現状改善ができるので、保護者の納得が得られやすくなり、保護者とのトラブルが減るのではないかと思います。
──スクールロイヤーは学校の味方というだけではないんですね。
鬼澤 スクールロイヤーが最重視するのは、子どもにとってよい環境を作ることです。学校はよく「利害関係者がたくさんいる」といわれますが、「こちらを立てればあちらが立たず」ということもあります。総合的に見て、心身の苦痛を受けた子と学校、教師にとってベストな解決策を見つけていくことが重要なところだと思っています。