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高尾山山頂へ至る登山道は複数あるが、私が歩いている「1号路」はその中でも最も登りやすいルート。山頂近くに建つ高尾山薬王院への参道でもあり、ほとんどの部分が舗装されている。しばらく歩くと迫力のある石段が現れる。
道中で見かけた石の門には「三密」の文字が
石段を上りきった辺りに石の門があり、「三密の道」という朱文字が目に入った。
ここでいう「三密」は、「新語・流行語大賞」に選ばれたあの言葉ではなく、仏教の言葉。人間の日常生活を構成し、煩悩の元となる「身(身体)」、「口(言葉)」、「意(心)」を意味しているという。
少し歩くと薬王院の立派な山門が見えてくる。薬王院は744年に行基によって開山されたと伝えられ、古くから信仰を集めてきた。
薬王院の境内を経由して登っていけば山頂まではもうすぐ。激しく息が切れるようなこともなく、すんなりたどり着くことができた。
高尾山山頂まで来るといつも私はそのまま近くの小仏城山方面へと向かい、その途中にある「細田屋」という茶屋や、小仏城山の山頂の「城山茶屋」を目指すのだが、冬季の平日ということもあってどちらもお休み。
それでも安心なのが高尾山のいいところ。茶屋は他にも複数あり、平日でも開いているお店もある。
(そんなに頑張ってないけど)とりあえず山頂までたどり着いた自分をねぎらおうと、山頂にある休憩所「曙亭」へ立ち寄ることに。