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東海林さだお83歳が語る“性事”のこと「いかにも“おじいさん”の見た目になっていくのが嫌で…」

東海林さだおさん×田原総一朗さん対談「好奇心と性が僕らの原動力」より#2

source : オール讀物 2020年11月号

genre : エンタメ, 読書, 働き方, 社会, ライフスタイル, ヘルス

note

健康を保つために

田原 僕はもう気にしないかな(笑)。健康を保つために何かしていますか。

東海林 特別なことは何もしていないですが、家にあるマシーンでときどき身体を鍛えたり、毎日30分くらい散歩をしています。

 

田原 ああ、散歩はいいですよね。僕も毎朝外を歩いて、最後は自宅の階段を5階まで上がっています。

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東海林 それはすごい! 100段近くあるのではないですか。僕も昔は仕事場のマンションの11階まで歩いてましたが、さすがにもう無理ですね。

田原 あとは鍼とお灸です。還暦のときに胃腸がまったく動かなくなって入院したのですが、西洋医学では全然良くならず、そのときに出会ったのが鍼とお灸。今でも毎週通っています。

いつの間にか仕事が趣味に

東海林 お休みはどのくらいありますか。

田原 僕の休みは1月2日だけ。この日はお墓参りをして、親戚の家に行き、夕飯も家族と1緒に食べます。娘と孫たちとご飯を食べるのが1番楽しいですね。1月2日以外は、毎日なんらかの仕事が入っています。僕、趣味って何もないんですよ。

東海林 欲しいとは思わないのですか。

田原 思わないですね。ずっと好きなことをやっているので、いつの間にか仕事が趣味になりました。仕事を仕事だと思っていないのです。

東海林 僕も趣味が仕事になっているので、毎日遊んでいる感じですね。

 

田原 昭和、平成、令和と3つの時代を生きてきましたが、今こんなに面白い時代はないと思っています。仕事が生き甲斐ですね。

東海林 僕も同じです。一致しましたね。3つの時代を生き抜いて、仕事が生き甲斐。これは幸せなのかな(笑)。

田原 まずは90歳まで、お互い頑張りましょう。

東海林 そうですね。そのためにはセックスも大事にしないと。

田原 その通り。セックスを大事にしないということは、生きることをやめるということですからね。

(初出:オール讀物2020年11月号、写真:文藝春秋/佐藤亘。なお、本文中の年齢、日付、肩書などは掲載時のままです)

◆田原総一朗

 たはらそういちろう 1934年生まれ。テレビ局に勤務した後、77年フリーに転身。『朝まで生テレビ!』等でテレビジャーナリズムに新たな地平を開く。

 

◆東海林さだお

 しょうじさだお 1937年生まれ。本誌「男の分別学」他、著作に『タンマ君』『アサッテ君』『サラリーマン専科』『ざんねんな食べ物事典』など多数。

オール讀物2021年1月号

 

文藝春秋

2020年12月22日 発売

 

東海林さだお83歳が語る“性事”のこと「いかにも“おじいさん”の見た目になっていくのが嫌で…」

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