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巡業疲れ、踏まぬシコ 朝日新聞の多角的な分析

 本場所ではなく巡業に目を向けたのは朝日新聞だ。

「7力士休場…巡業疲れ?」(9月13日)

 けがが多い要因について「みんな疲れているのでは」(あるベテラン幕内力士)。

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 今年の夏巡業は例年よりも増え、秋場所に向けた稽古が本格化する直前まで続いた。「クーラーのきいた車で数時間にも及ぶ移動は体の負担が大きい」との別の関取コメントも。

 さらに朝日は「踏まぬシコが休場を招いた」(9月13日)。

 相撲記者のコラムを載せている。

 以前の巡業では空き地やグラウンドに円を描いただけの土俵を作った「山げいこ」があった。円の周りでは十分にシコを踏んだ。

《ところが最近は警備上の問題もあり、山げいこはほとんどない。力士は各部屋のけいこ以外では土俵でしか土の上でシコが踏めない。》

 コラムは最後に「シコの『質』と『量』を高めることは、必ずけが防止につながる」と指摘。

 巡業が増えたのは大相撲人気復活の証拠でもあるが、これはその「影」の部分だろうか。

日馬富士は10勝4敗での優勝となった ©JMPA

 ちなみにこの記事、ネット配信になると、

「シコ減っちゃった?  休場力士急増の『非常事態』に思う」(朝日新聞デジタル)

 というタイトルになっていた。映画『シコふんじゃった。』(1992年)をもじってネット用に見出しだけを変更。「朝日親方」の“立ち合いの変化”が味わえた一番であった。