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家ですごす時間が増えて7割が「うれしい」
スポーツ逆風の時代である。大歓声のない無観客のスタジアムから中継される海外スポーツは別世界の風景に感じて感情移入が難しいし、新型コロナウイルス感染拡大が収まらない現状では、東京五輪中止を求める声もいまだに根強い。なるべく人に会わず、年末年始の帰省も我慢するステイホームの日々。
以前はゲームばかりしてないで少しは外で遊びなさいと𠮟られていた子どもたちが、外で遊ぶくらいなら家にいなさいと言われるようになった。「進研ゼミ小学講座」会員9914人を対象にしたアンケートでは、約7割が家ですごす時間が増えたことを「うれしい」または「少しうれしい」と答えている。
そんな彼ら彼女らが生きるインドア派の新様式の日常から、最も遠くなったのが「スポーツ」なのではないだろうか。みんなで集まるクラブ活動とか、スタジアムでの試合観戦を自粛していた学校や家庭も多いだろう。スポーツに触れる機会が激減した今は、スポーツ選手に憧れる以前にリアリティがない。より日常に近い、タブレットで流れる『鬼滅の刃』の方がリアルだ。
数か月後、もしくは数年後、我々の日常生活がコロナ禍前に戻る日が来るとして、果たしてその日常に“スポーツのリアル“は戻るのだろうか?