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 だからこそ、そんな彼らにとって『有吉の壁』のような番組が定期的に放送されていることは非常に大きな意味を持っているという。

「最近は『有吉の壁』とかで普通のネタ…ではないんですけど、ああいう作りこんだキャラクターを見せられるようになったのは嬉しいです。それで笑ってもらえるというのは、僕らみたいな芸人にはとてもありがたい」(岩崎)

かもめんたるは岩崎(左)と槙尾ユウスケ(右)のコンビ ©文藝春秋

 コント職人である彼らにとって、味のあるキャラクターを表現できる場所さえ与えられれば、そこで笑いを獲る手腕は十二分に持っている。

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 ここのところの再ブレイクの兆しはそんなところにも理由がある。

歌ネタで人気の若手芸人が感じた原点回帰

 また、今年YouTubeでの“歌ネタ”がバズって人気を博した男女コンビ・パーパーのほしのディスコも、同番組への想いをこんな風に語っていた。

歌でバズったほしのも『有吉の壁』ではヨゴレ役を演じることが多い ©文藝春秋

「歌ネタでバズったのはありますけど、あくまで自分は芸人でありたい。自分の強みは“ひどいことをされても笑いになるところ”だと思います。『有吉の壁』でも結構ボコボコにされているんですけど(笑)、普通の人にやってしまうとちょっといじめみたいになってしまうことでも自分だと素直に視聴者が笑うことができる。それは芸人としてありがたいことだなと思います」

 番組内でボコボコにされながらも、笑ってくれるスタッフや演者のリアクションを見ることで、自分の芸人としての「強み」を再確認することができたという。

 歌という、芸人としてはある種「飛び道具」で人気になりながらも、笑いという原点に帰ってこられる番組の存在のありがたみを、ほしのは強く語っていた。