いま飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を集めているAV女優がいる。2015年6月、国民的アイドルグループの名古屋支部からアダルト業界に異例の転身をした三上悠亜(27)だ。三上は「Princess Peach」(MUTEKI)でAV女優としてデビュー後、一気にブレイク。「DMM.R18アダルトアワード」「スカパー!アダルト放送大賞」「このAV女優がすごい!」などの各賞を総なめにしてきた。さらに三上はAVだけでなく、K-POPアイドルグループ「HONEY POPCORN」でセンターを務めたり、アパレルブランド「miyour's」をプロデュースするなどその活動は多岐にわたっている。男性ばかりでなく、女性からの支持も高く、TwitterやInstagramなどSNSのフォロワーは計500万人を超えた。

 そんな三上が「文春オンライン」特集班の独占インタビューに答えた。AV女優としての心境の変化から、自身の恋愛・結婚、元アイドルとしての追想まで。AV女優としては“センター”を掴んだともいえる三上が語る“現在地”とは――。

(全3回のインタビューのうちの第3回/第1回第2回はこちら)

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©文藝春秋

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この業界ならナンバー1をとれるんじゃないか

――そもそも、AV業界に入ろうと思ったきっかけは?

「この業界ならナンバー1を獲れるんじゃないかと思ったのが一番ですね。私は過去にアイドルとしても活動していたことがありましたが、いろいろと不祥事を起こしてしまって、向いてないんだと思って(笑)。路頭に迷っていた頃、AVのお話をもらって、やるんだったらちゃんとやろうと決めました」

AVデビュー作

――三上さんは2009年から14年まで、国民的アイドルグループの名古屋支部でアイドル活動をされていました。過去のインタビューで「アイドル時代の私は何もやりきれてなかった」と語っていたこともありましたね。グループは卒業しましたが、別のアイドルグループに入りなおすことは考えなかったんでしょうか。

「私の中では、アイドルって10代のうちからずっと頑張り続けて磨くものなんです。私は20歳のときにグループを卒業してしまったので、そこからまた“振り出しに戻る”っていうのは全然考えていませんでした。

 でもバイトもしたことがなかったので、このままじゃ社会に出れないと思って。どうにか芸能界にしがみつこうと思ってましたね。もちろんAVのお話をいただいた時には葛藤はあったんですけど、自分のなりたい“先”を見ました」