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駒大10区・石川拓慎「1年前の鋭すぎる眼光」から始まっていた“大逆転の物語”――箱根駅伝2021「TVじゃないと見られなかった名場面」復路編

2021/01/04
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【8区】いつも沿道にいる“あの人”がいない

西本 今回の箱根駅伝は、コロナ禍のため、沿道での応援自粛要請が出されていました。これが“あの人”にも影響を与えました。フリーアナウンサーの徳さんこと、徳光和夫さんです。

ポール 徳光さんは箱根駅伝のファンとしても有名で、50年以上地元の神奈川・茅ヶ崎市の沿道で応援を続けていたんですよね。でも今回は応援自粛のせいでしょうか、徳さんを見つけられませんでした……。

箱根ファンとしても有名なアナウンサーの徳光さん ©文藝春秋

西本 8区はレース的に動きが少ない区間のため、日テレは隙あらば富士山をバックに走ってくる選手を映すのですが、我々は湘南道路に徳さんがいないか、ずっと探していました。ただ、やはり徳さんの姿はどこにもなかった。

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ポール 例年だとちょうど8km地点あたり、「N35」という看板のあたりにいますもんね。

西本 はい、応援自粛が事実だとしたら、徳さんの放送人としての良心です。僕は今、徳さんが今年、8区の時にどういう行動をしていたのか、どの場所で過ごしたのかという映像が欲しくてたまらないです。この辺は週明けの『シューイチ』などで放送すると思われるので、しっかりチェックします。

 もうひとつ気になったのが平塚中継所。直線の側道から湘南道路に入る直前が中継地点になっていて、カメラはそれを正面から映すのですが、ちょうど向かって右手側に4階建てぐらいの民家があるんです。その民家のテラスには、例年サッポロビールの広告が1枚貼られているのですが、今回はテラス全面にサッポロビールの広告が貼られていました。民家のテラスにスポンサーがつくというすごい事件です!

民家のテラスにはサッポロビールの広告が…

ポール 本当に全面に貼ってありましたよね。

西本 民家のテラスの広告費がどれぐらいなのかも気になっています。