【7区】東洋大・西山選手“最後の箱根路”にありがとう
西本 箱根駅伝ファンには色々なジャンルがあります。写真を撮るのが好きとか、監督が好きとか。その中のひとつに「東洋大ファン」というジャンルがあるんです。東洋大の選手はSNS禁止、真っ黒で端正な髪型、故郷のご両親に顔を見てもらうためにサングラスをかけないなどなど、結構厳しい決まりがあるんです。ファンなんだけど、選手たちに近づきすぎちゃいけない――そう思わせる孤高のオーラ……そう、宝塚みたいなムードが漂っているんです。
今年から各大学のユニフォームにスポンサーを入れていいことになったのですが、東洋大学のスポンサーは伊藤園の健康ミネラル麦茶。浮ついてない感じがいかにも東洋大学っぽくて、ファンの心をくすぐりました。そんな東洋大ファンが、今年一番気になっていたのが、“うちのスター”であるカズヤ・ニシヤマの走りです。
ポール 西山和弥選手の最後の箱根駅伝ですね。西山選手は1年目、2年目と箱根の1区で区間賞を獲っている東洋大のエース。しかし、昨年からはなかなか駅伝で実力通りの走りができていませんでした。
西本 そんな中で彼がどういう走りをするか。ファンたちはテレビで愛でるように見ていた。西山選手に特別な想いを感じている人がとても多く、ネットには「西山和弥を忘れない」、「西山和弥で変われ」みたいなポエティックなコメントが続々とアップされました。その声に応えるために西山が選んだのが、思い切って最初から飛び出すことだったんです。
ポール 途中から失速してしまって区間12位という結果に終わりましたが、西山選手の覚悟が感じられるいい走りでしたよね。
西本 彼が走っただけで嬉しい。だから我々「西西会」としては、彼を責めるなかれ、というのを今回は残しておきたい。
ポール 西西会?
西本 私、西本、ここにいる西川、そして西山。もう1人付け加えるとしたら、「駅伝に詳しすぎるアイドル」ことNGT48の西村菜那子さん。西西会の会員は、同じ西がつく人は守り通すと決めているんです(笑)。
西川 はい(笑)。だから、西山をけなす奴は許さない。
西本 まずはここまでの働きにおつかれさま。そして走ってくれてありがとう! これが西西会から西山くんへのメッセージです。