大晦日の「第71回紅白歌合戦」は、新型コロナウイルスの影響で初の無観客開催となったにもかかわらず、平均世帯視聴率は40.3%(第2部、関東地区)と2年ぶりに40%台を回復。紅組の4年ぶりの勝利となりました。

 活動休止直前の嵐のステージ、12月にデビューしたばかりのNiziU、さらには「鬼滅の刃」の主題歌を歌い上げたLiSAら、2020年を象徴する歌声で盛り上がりました。

今回の紅白、読者が「一番良かった」と思う歌手は……

 そんな今回の紅白歌合戦、文春オンライン読者が「一番良かったと思う歌手」は誰なのでしょうか。

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 そこで、文春オンラインのメルマガ読者に、今回の紅白で「良かったと思う歌手」を最大3組(1位=5点、2位=3点、3位=1点)挙げてもらいました。今回のアンケートは、2020年12月31日から2021年1月5日までの短い期間に、15歳から91歳までの幅広い層から総投票数1503票(男女比は、5:5)が集まりました。

 40位から21位は前編で紹介しました。いよいよ「トップ20」の発表です。

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20位 瑛人「香水」

20位 瑛人(公式Instagramより)

 20位にランクインしたのは、2020年を象徴するヒット作「香水」の瑛人。香水繋がりということで紅組のPerfumeへバトンタッチし、ステージ上で“香水リレー”が実現しました。

「『香水』の歌詞もメロディーも好き。ドルチェ&ガッバーナがNHKで歌われたのは良かった」(62・男性)

「バックに生ギター1本だけで、こういうご時世の年越しに相応しい静かで豊かな歌唱でした」(73・男性)

「TikTokやYouTubeという新たな媒体からでも紅白まで辿り着けるという新たな可能性に、とても夢があると思いながら見ていました」(38・女性)

19位 さだまさし「奇跡2021~紅白バージョン~」

19位 さだまさし(公式Instagramより)

 13年ぶりに紅白出場となった、さだまさしが19位にランクイン。「今こそ歌おう みんなでエール 特別企画」として出場し、自身としては紅白初となるフルオーケストラで歌唱しました。

「日頃から歌で日本人をいやしてきた歌手の代表。オーケストラが合っている」(74・男性)

「2020年、本当に大変な年でした。状況が日に日に悪化していくなか、不安な毎日を過ごしていましたので、さださんの歌がスーッと心に沁みました」(71・女性)

「13年ぶりの『紅白』出場に驚いた。2020年はコロナ一色に覆われ気が滅入る日々が多かったけれど今宵、彼が選んだ歌『奇跡2021』はさすがっ!さだまさし。新しい年を希望と夢を抱いて迎えるに相応しい歌に感動した次第。パワー(元気)を頂いたと言っても過言ではない」(78・男性)

17位 石川さゆり「天城越え」

17位 石川さゆり ©文藝春秋

 17位は石川さゆり。今回はアニメ「鬼滅の刃」の音楽担当である椎名豪とコラボレーション。その演出には「日本中の悪いものをやっつけて2021年を迎えよう」という思いを込めたそうです。

「若いアーティストが多い中、昔からの名曲でこれぞ紅白という感じで良かった」(40・男性)

「この曲の良さが、年齢的なものかやっとわかるようになって、毎年歌う理由に納得出来ました」(40・女性)

「定番の『天城越え』の、力を抑えた艶っぽい歌い方が印象的だった」(62・男性)

17位 郷ひろみ「筒美京平 トリビュートメドレー」

17位 郷ひろみ ©文藝春秋

 17位は郷ひろみ。数々の名曲を残し、2020年にこの世を去った筒美京平さんを偲び、デビュー曲「男の子女の子」をはじめとしたトリビュートメドレーを披露しました。

「相変わらず元気な郷ひろみを観て、こちらもチカラがでました」(76・男性)

「筒美京平の名曲がとても良かったです。郷ひろみのために書かれた素晴らしい曲です」(57・男性)

「筒美京平のメドレーを懐かしく聴けた。独特のテンポのダンスも良かった」(72・男性)

16位 坂本冬美「ブッダのように私は死んだ」

16位 坂本冬美 ©文藝春秋

 坂本冬美が16位にランクイン。ステージでは、楽曲を提供した桑田佳祐が、坂本の故郷である和歌山在住で初恋相手「桑畑佳祐」という農家の男性役でVTR出演して盛り上げました。

「衣装、照明の効果もあり『大人のサスペンス劇場』を、おどろおどろしいまでに表現されていました」(56・男性)

「とにかく綺麗だし、曲に入り込んでいて感動しました」(62・女性)

「桑田佳祐の楽曲のすばらしさに尽きる。よくその世界観をあのNHKで熱唱した坂本冬美に脱帽です」(59・女性)