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会社の経費が使えないから、遊び方も地味になる
とはいえ、飲食店と違ってガールズバーやキャバクラの客足は伸び悩んでいるという。店が終わる24時過ぎ、キャバクラが立ち並ぶ歌舞伎町の区役所通り周辺には空車のタクシーが列をなしていた。
「人気があるキャストが色恋営業でなんとかお客さんを呼んでも、今どきはマトモな会社ほど外食禁止令が出ているから経費が使えない。自腹となると、みんな遊び方も地味になる。いま派手に遊んでくれるのは、何の仕事かよくわからない若い経営者たち。既にコロナの感染経験があるみたいで、気にせず遊んでくれる。こういう状況だから、指名がとれない女の子をシフトに入れる余裕はない。そうなると売れない子は出勤数が減って収入も減るから、パパ活に手を出したり、風俗やセクキャバと兼務する子も出る。結局、お金がなければ働かないと生きていけないんだよね」(同前)
“自粛警察”という言葉も歌舞伎町ではすっかり聞かなくなり、度重なる要請に反発を隠さない飲食店も出始めているという。この“眠らない街”で生きる人たちにとって、生活を守ることとコロナ対策を両立させることは極めて難しい。
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