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江頭2:50「実はいい人」説

 一方で、東日本大震災直後の3月20日、原発事故で各所が通行止めになるなか、孤立した福島県いわき市内の高齢者施設や避難所に自ら運転するトラックで乗り付け、救援物資を届けた。

 当初は匿名での行為であったが、江頭だと気づいた現地の人々がSNSでつぶやき、そのパンキッシュな行動力が広く賞賛された。

 ただ、この手の「実はいい人」説を流布されると、偽悪者の江頭は必ずこう言って憤慨する。

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「あれは営業妨害でしゅよッ!!」

 まったくである。

国際問題にまで発展しかけた「トルコ全裸事件」

「1クールのレギュラーより1回の伝説」を信条に、大小さまざまな不祥事を起こしてきた江頭だが、史上最悪の国際問題にまで発展しかけたのが「トルコ全裸事件」だ。

 1997年2月15日──。

 江頭はテレビ東京『ザ・道場破り!』の海外ロケに空手家・佐竹雅昭と共に参加した。

 もちろん、文化の違う海外で道場破りを敢行するのは危険極まりない。

 江頭は、上半身にオイルを塗って闘う、トルコで650年の歴史を誇る格闘技「ヤールギュレシュ」というオイルレスリングの交流試合に前座として乱入した。

 3000人以上の観衆を前に、フンドシ姿で座禅縄跳びなどの芸を披露し、思わぬ喝采を浴びる。

 そこで止めれば良かったものを、最後に全裸になり、肛門に日本から持ち込んだデンデン太鼓を刺したまま三点倒立する秘技を繰り出すと会場の雰囲気は一変。

 そのあまりにも破廉恥な行為にトルコの民衆が暴徒と化し、江頭を襲った。

 国際問題になる危険を察知してトルコ警察によって身柄を拘束・保護された江頭は、そのまま連行された。そして、その日のうちに警察署内での簡易裁判に出廷。罰金刑のみで釈放された。

 しかし、その金額たるや、約10万トルコリラ。

 これは邦貨にして、なんと! 「75円」だった。

 判決を言い渡された瞬間、「大掛かりなドッキリだ」と本人は思い込んだそうだが、1890年のエルトゥールル号遭難事件以来、地道に築き上げてきた親日国トルコとの友情を、107年後に、エガシラ・オイルレスリング前座事件が徹底的に毀損しかねない事態だった。

©iStock.com

 そんな江頭とボクは、その昔、いつ何時でも、全裸になることを厭わない風俗愛好仲間だった時期があった。

 ボクが1996年に変装免許証事件で書類送検され、約1年にわたる謹慎期間を終えた時には「おつとめご苦労しゃんです」と吉原の高級ソープを奢ってくれたりもした。

 特に大きなヤマを踏んだ後は必ず一緒に風俗に行ったものだが……。

 今回は、もう時効なので、癒やしの場で勃発した最大のヤマを赤裸々に告白しよう。 

 これまで公にしてこなかったが、実は「トルコ全裸事件」の直後にボクらは大金が絡むトラブルに巻き込まれていたのだ。