いつの時代も、成績アップには効率的なノート作りが欠かせません。実際の試験会場にまで持って行きたくなるようなノート作りの秘訣を書いた『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』刊行に合わせて、旺文社デジタル編集部に「ノート作りに役立つおすすめ参考書」を寄稿していただきました。
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これから受験勉強を始めようと思っている皆さん、成績アップには効率的なノート作りが大切だということをご存知ですか?
合格につながる「勝負ノート」を作るには、自分に合った参考書や問題集探しが大切ですが、実際に書店で参考書を手に取っても、ノート作りに役立つ参考書がどれなのか見つけることは、受験に向けた学習をスタートしたばかりの初心者には難しいかもしれません。
そこで、この連載では、先生や編集者、東大合格生など、受験の達人がノート作りに役立つイチオシの参考書や学習方法をご紹介していきます。第1回のテーマは「英単語帳」です。
えっ、単語帳は暗記アイテムではない!?
2015年2月25日~27日は国公立大学の二次試験の試験日です。これから受験勉強を始める高校生の皆さんにとって、二次試験の英語の問題はとても難しいものに感じられるかもしれませんね。しかし、東大合格生もはじめから問題をすらすらと解くことができたのではありません。英単語の一つ一つを暗記していくような、小さな努力の積み重ねによって、合格を勝ち取ったのです。英単語の学習と言えば、定番は単語帳。ここで理解して欲しいのは、「英単語帳=暗記アイテム」ではないということです。ただ英単語帳をめくっているだけでは、充分な力が身につきません。鍵となるのはノートの作り方。教科書や模試の英文読解で分からない単語が出てきた場合、『英単語ターゲット1900(5訂版)』(旺文社)を辞書代わりに活用し、できるだけ早い時期から「復習ノート」を作る習慣を身につけましょう。
短文から英単語を学びたい人には『システム英単語[改訂新版]』(駿台文庫)、東大などの超難関大学を目指す人や入試が終わっても英語学習を続けようという人には『DUO 3.0』(アイシーピー)がおすすめです。
高速スパイラル方式でさらに効率アップ
英単語の効果的な学習方法として、東進ハイスクールの超人気講師・安河内哲也先生が薦めるのは、まず英単語帳を最初から最後まで高速で何周も繰り返して学習する「高速スパイラル方式」。単語を見る回数を増やして「英単語力」をアップさせます。そして、繰り返すうちに、どうしても覚えられない単語が出てきたら、苦手な単語を抜き出して集中的に攻略する「ファイナル総チェック方式」で苦手をつぶします。
実際に『英単語ターゲット1900』を愛用して上智大学経済学部に合格した次原要さんは、「高速スパイラル方式」の段階で英単語をひたすら書いて覚え、さらに「直前期は、過去問に出てきた知らない単語をノートに書き出し、集中的に覚えました」と、英単語を書いて覚えること、英単語帳を生かしたノート作りの重要性を話してくれました。
東大合格生も、分からない単語をピックアップした「問題復習ノート」を作成しています。『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』では、英文読解の際、分からない単語だけを集めたノートを紹介しています。
千里の道も一歩から。東大合格への道も、一つ一つの英単語から。英単語帳と合格ノートで、志望校合格を目指しましょう。