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休職後も続いていた生徒との交流
驚くべきことに、事件が発覚して中村容疑者が休職に入ってからも、生徒たちとの交流しばらく続いていたという。中村容疑者と親しいある生徒はこう話す。
「修学旅行から2カ月後に事件が発覚して、先生は学校に来なくなりましたが、その後も何度か連絡をとっています。先生は、『何もしていない』『早く学校に戻りたい』って無実を訴えていました。報道では『薬の入った飲み物を渡した』と言われているけど、僕らには『未開封のペットボトルを渡しただけ』と言っていました。『生徒が部屋に滞在した時間はたった10分だ』とも。さすがに精神的には落ち込んでいて、体調も悪そうでした。
学園の先生たちが言うことも信用できません。休職の理由を聞いても何も教えてくれず、『(中村容疑者の)台風で実家が大変だから』と言われました。ヨウイチローの休職から1年以上が経って、『さすがにもう逮捕はないだろう』と話していたタイミングで逮捕されたので驚きました」
昨年末に退職届を提出し、受理された
府警は容疑者の認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、中村容疑者は学校の聞き取りや警察の聴取に対しても弁護士を立てて容疑を否認し、長期間の捜査となったという。捜査関係者が話す。
「逮捕までに時間がかかったのにはコロナ禍の影響もあった。何人もの生徒と1人ずつ接触し、裏づけ捜査を進めた。修学旅行の被害生徒以外にも被害を申し出る生徒が複数いて、余罪もでてくるだろう、確固たる証拠も存在する」
学校側は中村を懲戒解雇をする手筈だったが、それを悟ったのか中村容疑者は昨年末、退職届を提出し受理されたという