出会いから結婚まで「100日」という期限を設けることを提唱する、現役仲人の鎌田れい氏。そんな鎌田氏は、婚活市場で男性が女性からお断りされるケースに、「会話やLINEの内容の不備」が多いと指摘する。

 鎌田氏の著書『100日で結婚』(星海社)から一部を抜粋し転載する。(全2回の1回目/後編を読む)

「喋りすぎて」も「黙りすぎて」も、嫌がられる原因に

 婚活市場で、「男性が女性からお断りされる原因ワースト3」をご存じでしょうか。私が仲人経験を通し、「多いな」と感じた原因をランキングにしてみました。

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 1位 会話やLINEの内容がひどい

 2位 女性の気持ちがわかっていない

 3位 マナーや身だしなみに問題がある

 どれも「100日」の間中、気をつけるべきことばかりです。

 しかし、これらは「性格が合わない」「容姿が生理的に受け付けない」など、言われてもどうにもできない、という類のものではありません。

 注意して直そうと思えば直せることなのです。

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 そこで、この章からは、これらをお断りの原因とされないために、注意すべきポイントや対策法などをわかりやすく説明していきたいと思います。

 『第5章』では、お断り理由のワースト1に挙げた、会話とLINEの作法について取り上げます。

 初対面の席や交際初期段階で会話問題が持ち上がる時、お断りされるパターンとしては、次の2通りが多いようです。

 1つは、「男性が自分の話ばかりしていて、一緒にいたら疲れてしまった」というもの。

 もう1つは、「男性が全く話をしてくれなくて、困ってしまった」というもの。

 一見、両極端に見えるかもしれませんが、どちらも根っこは同じ。「自分は話すのが下手だ」という、会話への苦手意識から来ている行動です。

“盛り上がっていた”と感じていたのは、男性だけ

 まず、“自分の話ばかりしていて”お断りをされてしまう男性。これは、緊張して喋りすぎてしまった、という方が非常に多いです。

 お見合いでお断りされた原因が、「あなたの喋りすぎによるものです」と説明すると、皆さん一様にこうおっしゃいます。

「僕、沈黙が嫌で喋っちゃうんですよね」

「会話が途切れたらどうしよう」「沈黙が怖い」と思う気持ちは、理解できます。しかし、『第3章』でも触れましたが、そこで喋りすぎてはマイナスイメージを招くだけ。

 しかも厄介なことに喋っている間、男性たちは、女性が無理して聞き役になってくれていることに気づいていません。そのためお見合いの後に、こんな報告をしてくるのです。

鎌田れい著『100日で結婚 』(星海社新書)

「いやー、今日のお見合いは楽しかった! すごく会話が盛り上がっていたし、交際希望でお願いします!」けれど、“盛り上がっていた”のは、男性だけ。その後、盛り下がりきった女性からは大抵、お断りの連絡が入るのです。

 では、同じ緊張するなら、まだ「全く喋らない」ほうがいいのかと言えば、それもまた違うのです。あまりに沈黙が過ぎれば、やはりお断りが来てしまいます。

 緊張のあまり黙り込む男性というのは、「何か話さなければ」「話を振らなくては」と考えるうちに、焦りすぎて頭が真っ白になる。結果、何も話せなくなるのです。

 男性の過ぎたお喋りを聞くのも苦痛ですが、沈黙を決め込む男性を前に、自分が喋り続けることも、女性にとっては非常に苦痛に満ちた時間となるのです。