出会いから結婚まで「100日」という期限を設けることを提唱する、現役仲人の鎌田れい氏。そんな鎌田氏は、婚活市場で男性が女性からお断りされるケースに、「女性の気持ちがわかっていない」ケースが多いと指摘する。
鎌田氏の著書『100日で結婚』(星海社)から一部を抜粋し転載する。(全2回の2回目/前編を読む)
自分の物差しで、女性の気持ちを決めつけてはいけない
この章では、「男性が女性からお断りされる原因ワースト3」の第2位“女性の気持ちがわかっていない”という問題を解決する策をご紹介していきます。
女性の気持ちを読み取るには、主に2つの方法があります。メインの方法は、行動から気持ちを読むというもの。サブ的な方法として、女性の言葉から本音を探るというもの。
ただ、それらをお伝えする前に、男性には理解しておいていただきたいことがあります。
婚活市場の男性が女性から、「なぜ彼は、私の気持ちがわからないのかしら?」と思われてしまうのはどうしてでしょうか。それは、「彼女がこんな行動を取るのは、こういう意味だろう」と、自分の物差しで彼女を測ろうとするからです。
先日も、男性側の物差しが原因で破局を迎えたカップルがいました。
「彼の歩調についていけなさそう」で交際終了
男性は38歳で、さばけた明るいタイプの方。女性は私の相談所の会員で、33歳。非常に真面目で、男性に対しても慎重。そして、とてもきれいな方でした。
彼女と出会った彼は、一目惚れ状態で猛烈アタックを開始。彼女の方は慎重ながらも徐々に心を開いていき、「彼と一緒にいるととても楽しいです。このままいいおつきあいを続けていけたらいいですね」と、恥ずかしそうに報告をしてくれていました。
ところが、順調に“仮交際”が進み、お相手から“真剣交際”への打診があった頃、その女性が、硬い表情で面談にやってきたのです。
聞けば、前回のデートで彼は、何も言わずに手をつなごうとしてきたそうです。驚いた彼女が手を離すと、彼はこう言いました。
「恥ずかしがらなくて大丈夫だよ。さ、つなごう!」
そこで彼女が、まだそんな気持ちになれないことを伝えたところ、彼は呆れたような表情で、こう言い放ったそうです。
「えーっ、まだダメなの!? だって、僕たちはもう5回も会っているんだよ。手ぐらいつないでおかないと、“真剣交際”に入れないんじゃない?」
一連の対応に、彼女はショックを受けました。とはいえ、彼を好きな気持ちももちろんあるため、結局は迷いながらも“真剣交際”に入ったのですが……。「彼の歩調に、うまくついていくことができなそうです」と、すぐに交際終了の希望を出してしまいました。