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単体の人はキラキラ系で、企画の人は恨みつらみ?

 実際に、人気アイドルグループからAV女優へと転身したり、女性ファンが多いAV女優も珍しくない。しかし峰さんは、世間がAV女優に対して持つイメージに違和感があると話してくれた。

 

「インタビューを受けていても思うんですけど、世間がAV女優に持つイメージって、極端なんですよ。アイドル的な存在で『AVにも誇りを持って出てます!』っていう方向性。反対に、レイプされてリストカットしてAV出演みたいな、ものすごく不幸な人生を歩んできたタイプ。どっちかの人生に分けられがちだけど、それってどっちも違うよなって思ってて。

 女優の区別で言うと、単体の人は幸せキラキラ系で『本当にエッチが大好きで出ているんだ』って見られる。一方で、企画(※大人数モノのAVに脇役や素人役として出演する女優)の人は恨みつらみの人生で、『この女は辛いことがあって、こんなのに出ちゃってるんだ、可哀想』って見られがち。そのどちらかのイメージに、男性は興奮するんです」

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『AV女優ちゃん1』(峰なゆか 著)

 AV女優の固定化されたイメージに対して冷静な視点で語る峰さん。そして話は、“恋愛市場とエロ市場の違い”に進んでいく。

「恋愛市場では、顔も体も普通よりちょっと良いくらいが広範囲に刺さるじゃないですか。でも、AVだと、普通よりちょっと良いくらいの子ってめちゃめちゃいるので、特殊なほうが良いんですよ。めちゃめちゃデブとか、むしろめちゃくちゃブスとか、ものすごく乳輪がでかいとか」

『アラサーちゃん』では、見た目とモテや、スクールカースト、セクハラ、年上男性との不倫などをコミカルに描いた峰さん。一体なぜ、このタイミングで半自伝的な『AV女優ちゃん』を書こうと思ったのだろうか。