1ページ目から読む
3/4ページ目
白昼に工事業者を装った男が教室へ侵入した「警備の甘さ」
悠仁さまのクラスは無人だったが、東京地裁の判決によれば、男は校門付近にあった監視カメラの配線を切ったうえ、ヘルメットをかぶり、工事業者を装って教室へ。2本の包丁を固定した棒を悠仁さまの机に置いた。もちろん、責められるべきはこの男だが、白昼堂々、悠仁さまの机までたどり着いたことに、警察当局をはじめ、宮内庁内にも衝撃が走った。
この事件に、秋篠宮ご夫妻もショックを受けたようだ。時期はさかのぼるが、悠仁さまの進学先として渋谷教育学園渋谷中学高等学校が浮上し、小学5年生の時にお忍びで訪れたことがあった。しかし、進学先の候補から同校が消えた理由の一つは、警備面での懸念だった。
お茶の水に比べ、学習院のキャンパスは皇室関連の警備では長年の経験に基づく蓄積がある。加えて、学習院側としては、将来の天皇に高校からでも通って欲しいという切実な願いもあるだろう。
現在、関係者による検討も佳境にあるようで、中学3年にあがる春には進学先も内定するとみられている。
余談だが、1月12日、歴史研究家の半藤一利さんが亡くなった。2018年夏、秋篠宮さまは半藤さんを宮邸に招き、悠仁さまと一緒に太平洋戦争について話を聞く機会を設けた。半藤さんは、小学6年生だった悠仁さまがじっと半藤さんを見つめ、ときにうなずきながら聞きいる様子に感心した、と周囲に語っている。そして、宮内庁関係者によると、半藤さんが亡くなったという知らせに、悠仁さまもショックを受けた様子だという。