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口癖は「金を稼ぐなんて簡単」コロナ給付金詐欺で贅沢三昧“シャンパン王子”のド派手生活〈被害総額は3億円以上〉

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 仙台時代から結城容疑者と交流のある友人が、口を開く。

「俺は仙台のバーで一番売り上げている」

「仙台に住んでいた頃から世成は頻繁に東京に足を運んでいました。東京に行って飲み会に参加していることも多く、知り合いのバーなどに顔を出し、『俺は仙台のバーで一番売り上げている』と豪語していました。

 実際に彼の経営する仙台のバーは、見た目も爽やかでノリもいい彼目当てに訪れるお客さんが多くて、仙台の若者のあいだでは有名でした。ところが突如、『東京にバーを出す』と言って昨年春に上京してしまった。そのバーは、残された従業員が続けていましたが開店休業状態。あまりに急な変化に周辺では『トラブルを起こして仙台にいられず、東京に行ったのでは』とも噂されていました」

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結城容疑者のInstagramより

スマホやパソコンからは不正申請の形跡が

 今回の事件の家宅捜索では、結城容疑者の通帳やパソコン、スマートフォンなど100点近くを警察が押収している。前出の社会部記者が解説する。

「押収された結城容疑者のスマホやパソコンを解析したところ、不正申請の名義人約300人分の情報を管理していた形跡があったそうです。事件の端緒は、昨年11月に当時19歳の少年2人が詐欺容疑で逮捕されたこと。その後、田村被告の指示が判明し、その先にいた結城容疑者の逮捕に繋がった。今後も芋づる式に、結城容疑者とともに詐欺に関与していた人物が、さらに浮上するかも知れません」

 この年末には、逮捕を予感して「逃げ回っている」とも噂されていた結城容疑者。同じ飲食店経営者でありながら、コロナ禍で苦しむ業界を踏みにじった代償は重い。

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