関 自分たちが笑いを起こすのももちろんうれしいんですが、それ以上に現場でほかの芸人さんたちのネタを見て、腹抱えて笑えるのが楽しいですね。船の上で漁師しか食えない肝みたいのってあるじゃないですか。その場にいるからこそ味わえるようなおいしさが、あの番組に出ていると味わえるんですよね。そこはもうただのお笑いファンなんですけどね、贅沢だなと思いますよ。
若くてキラキラしている第7世代はありがたい存在
――番組では第7世代の芸人さんも多く出場していますが、共演された印象はいかがでしょうか?
山本 みんな能力のパラメーターの総合値が高いです。若いうちからいろんな技術を吸収しているんでしょうね。「もうそんな返しできるの?」って驚かされますよ。
関 第7世代が出てきたからといって、「世代交代だ!」って言われるほど、僕ら売れてないですからね(笑)。逆に第7世代みたいに若くてキラキラしている世代が出てきてくれたことで、僕らのような40くらいのオジサンっていうのが個性になるようになってきたので、ありがたいんですよ。
山本 僕らは大学の学園祭の2番手、3番手でよく呼ばれるんですけど、今思うと1番手がどんどん変わってきましたよね。小島よしおやコウメ太夫と行って、ジョイマンとか(桜塚)やっくんともいきましたね。それが今は四千頭身ですし。
関 1番手の人気者は若い女の子からキャーキャー言われてますけど、僕らは子供とお父さんのどちらからも「見てました!」って言われるのがうれしいですよね。お父さんは『オンバト』を見てくれていて、お子さんは『有吉の壁』。20年という時間の長さを感じますね(笑)。
時代が追いついた? 「人を傷つけない笑い」「コンビ仲の良さ」
――息の長い活躍を続けてこられた賜物ですね。お2人が言う「客ウケの追求」というのは第7世代の特徴でもある「人を傷つけない笑い」や、「コンビ仲の良さ」にもつながる気がします。
山本 あー、そうなのかなぁ。
関 やっと時代が追いついてきたのかもしれない(笑)。
山本 尖ってるやつが「イタイ」みたいな風潮、なかったですもんね、僕らの時は。それがカッコいいという時代でしたから。