関 コンビ仲もいい方だと思いますよ。2人でも喋りますし。昨日だって『壁』の収録で待ち時間3時間半ありましたけど、普通に同じ部屋で過ごせていますから。まぁ、これだけおもしろい先輩も後輩もいるなかで、「もめてる場合じゃねえな」とは思います。
山本 共同経営者みたいなものなので、仲が悪いと効率が悪いんですよ。ネタ作りのときも顔合わせなきゃだし、楽屋での待ち時間にいちいち外に出なきゃいけなかったりしたら、大変ですから。嫌いなままだと絶対にしんどいと思いますね。流れ星のちゅうえいを見ていると、めちゃくちゃしんどそうですもん（笑）。
出ている番組や企画がいい方向に転がれば
――確かにお2人の世代でコンビ仲が良いというのは珍しいかもしれません。最後に今後の目標を教えてもらえますか？
山本 何年か前なら、あの大会でウケたとかが一番気持ちよかったんですが、今はどちらかというと自分たちがおもしろいというより、他の芸人とのつながりの中で「今の流れよかったね」とか「今回のスタジオの感じよかったね」となるのが楽しいんですよね。だから、『有吉の壁』みたいな番組には出続けたいなって思いますし、その一方で単独ライブもやりたいですね。特に僕らは「これだ」と決めつけずに、いろんなことに挑戦していきたいですね。
関 僕も年齢とともに変わってきて、「自分が、自分が」だったのが、コンビがおもしろければいいなとなって、最近は僕らが出ている番組や企画はいい方向に転がればいいなって。多くの芸人さんが考える「MCになりたい！」みたいな気持ちとは逆かもしれませんけど、そういう気持ちで仕事していきたいなって思いますね。「名バイプレーヤー」じゃないですけど、カッコいい言葉じゃないですか。主役じゃない、支える立場というか。
――逆に、やりたくない仕事はありますか？
関 えーと…『お笑い向上委員会』、『すべらない話』、『IPPONグランプリ』…ちょっと最後なのに文字数使いますけど大丈夫ですか（笑）。
山本 そういう番組に出られるようになれば、芸人ウケする力も身につくんでしょうけどね。『有吉の壁』で、すでに肩が壊れはじめていますから、スベりすぎて再起不能になっちゃいそうで怖いんですよね（笑）。
写真撮影＝文藝春秋／深野未季
タイムマシーン3号／山本浩司（ツッコミ担当）と関太（ボケ担当）のコンビ。山本は1979年6月22日新潟県出身。関は1979年8月5日群馬県出身。東京アナウンス学院のクラスで余っていた2人が出会い、2000年に結成。
2005年『爆笑オンエアバトル』で番組史上2回目の満点を獲得。『M-1グランプリ』では05年、15年に決勝進出。16年には『キングオブコント』でも決勝に。最近は日テレ系『有吉の壁』でも活躍中。
