アプリを使ったパパ活で、より下層へ利用が広がった
――女性たちはどういう場所でパパ活相手と出会うんですか?
志駕 交際クラブやアプリ、以前はラウンジもありました。キャバクラよりラウンジの方が、時給が高くて私服で出勤できるため、女子大生のアルバイト先として人気だったようです。そこで「パパ活をやらない?」と声をかけてくる人がいて、始まっていきます。
交際クラブもラウンジも、男性側に面接などを行うため比較的人となりがわかっているし、すごく貧乏な人は少ないから危険性が少ないでしょう。まあ、男性が嘘をついて入会している場合もあるので、絶対とは言い切れませんが……。
一方で、アプリは危険ですね。金銭的なトラブルは交際クラブなどでも起こり得ますが、暴力や殺人事件などは圧倒的にアプリの方が多い。匿名性の世界だからです。
私は、パパ活というシステムがより下層に向けて広がりを見せていると感じます。
女性とは、出会うだけでもアプリで5,000円~1万円(取材当時)、交際クラブは入会金と紹介料を支払います。支払い金額も交際クラブやラウンジに比べて、アプリの方が低い設定ですし、ほぼ援助交際のような形で広がっているのではないでしょうか。
「アプリでできるなら手軽だ」と感じる方もいるでしょうが、むしろそこまでやらざるを得ない女性が増えてしまったと捉えるべきでしょう。
――アプリ利用者についても取材はされたんですか?
志駕 そうですね。話を聞きたくて2~3回ほどアプリを使って接触しようと試みました。でも、日時のセッティングができた後に相手からキャンセルされるんです。
そういう場合、すぐに別の女性との時間をセッティングできるかというとそうではありません。無理やり会おうとすると、援助交際を目的とした女性とぶつかる可能性もありますから、なかなか難しいです。
――なぜキャンセルされたんでしょうか。
志駕 パパ活をしている女性には、たいていレギュラーのパパがいるんです。
彼女たちは、スケジュールの空いている日に保険として、アプリなどで会う「都度パパ」との約束を取り付けておく。そこへレギュラーパパから連絡があれば「都度パパ」の方をキャンセルするんです。
当日も、私と会うよりも好条件のパパが現れたのでしょう。
一方的に約束を反故にされるし取材にもならないし、なんだか悲しい気持ちになってアプリの取材は断念しました。