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コロナ禍で医者のパパが減り、CAの利用が増えた

――コロナ禍の影響は、パパ活にもありますか?

志駕 パパ活を利用する富裕層への影響はさほど大きくないと思うんです。富裕層はこのくらいの不況で財布はそこまで痛みませんし、人気のある女性との関係は今まで通りです。

 しかしわかりやすく利用が減ったのは職業が医者の男性たち。コロナ禍で医療関係者の忙しさが増したこと、さらには新型コロナウイルス感染症への感染リスクもありますから遊ぶことが難しいんでしょうね。

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 また、パパ活に参入してきた職業としてキャビンアテンダントが増えていると聞きます。人の移動が制限される中、航空会社の対応などで、生活に不安を感じている女性が増えているのではないでしょうか。

©iStock.com

 さらに人員削減の影響を受けて勤め先がなくなったり、シングルマザーだったりする人の生活苦は切実だと思います。お金が必要な女性はパパ活に向かっていくでしょう。そういう意味で、コロナ禍では経済的に苦しい女性の利用者がより一層、増えていると思います。

――女性たちは、稼いだお金をどのように使っているんでしょうか。

志駕 私が取材をした限りでは、奨学金返済などのためにお金を貯める貯金好きな人が多く、無駄遣いはしていませんね。一人暮らしをしたら、月に10万~20万円って、普通にかかっちゃうじゃないですか。だから男性から50万円をもらっても、パ―ッとは使いません。

 お小遣い稼ぎでやっている子ももちろんいましたが、どちらかというと「親に負担をかけたくない」という理由で始めている子が多いんです。

 ただ、いよいよ奨学金返済の心配もなくなり、貯金も潤沢になった時に、彼女たちがパパ活をやめられるかどうかが一つの分かれ道でしょうね。

 また、やめるきっかけの一つが就職です。キャバクラなどの水商売と同じで、就職した後に社会人として普通の生活を送れるかどうかが、彼女たちの人生を左右しています。

( 取材・構成:ゆきどっぐ)

【後編】を読む

彼女のスマホがつながらない

晃, 志駕

小学館

2020年12月17日 発売