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ホストクラブ、キャバクラに落ちる金額は変わっていない

 コロナ禍は経済にも大ダメージを与えているが、ホストクラブに関していえば、客数も、使われる金額もあまり変わってないという。

「包み隠さず言えば、ホストクラブにくるお客さんは水商売をやってる女の子が多いです。コロナで景気悪くなったコもいますけど、逆に稼ぎが増えたコもいます。仕事を辞めて田舎に帰ったコもいますけど、それは景気というよりも、親から東京は感染者が多いから帰ってこいって言われて、仕方なくというパターンでしたね。

 ただ、ウチの売上で見ればほとんど影響なかったです。特に『エース』って呼ばれるような、大きなお金を落としてくれるようなコは稼ぎも使い方も変わらない。だから彼女たちも頑張ってるというか、この状況で、しっかり男たちからお金を引っ張ってる。尊敬しますよ」

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 ホストクラブの売上が変わらないということは、彼らを支えているキャバクラ嬢や風俗嬢たちの稼ぎも落ちていない、ということだ。

©iStock.com

「歌舞伎町でいえば、個人売上はホストよりもキャバ嬢の方が平均値が高いんです。去年12月の売上が7400万円だったっていうコがいましたからね。ということは、そのコに対してお金を使ってるお客さんも景気悪くなってないってことじゃないですか。そのクラスを支えてる人たちはコロナくらいじゃ稼ぎも落ちないし、そもそも人生やお金に対するポテンシャルが人一倍高いから、生き方も遊び方も変わらないってことだと思います」

「月給もらってる人からの『自粛しろ』、立場が違い過ぎる」

 しかし、新型コロナの流行以来、夜の街は不要不急の象徴とみなされつつある。世間の自粛を求める空気についてはどう思うのか。

「僕たちは、立場的に『個人事業主』なので、自分らで動いて稼ぐしかない。サラリーマンとは人生の覚悟が違うと思います。だから、月給もらってる人から『自粛しろ』っていわれても、まったく響かないですね。立場が違い過ぎるから。

 だから、カネは取りに行くし、稼いだらそのぶん使います。欲しいと思ったら買うし、いいなと思ったら払う。僕のまわりにコロナで食えなくなった連中もいますけど、彼らに飯を食わせたり、生活費を補填することもあります。もともと人のためにお金を使うのは好きだし、経済回したいんで」