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「肝炎にMRIやけど…タトゥーは百害あって一利なし」医師は“医療的問題点”を指摘《ボクシング井岡タトゥー論争アンケート》

「たとえば、タトゥーが身体に施されていると、MRI(磁気共鳴画像撮影装置)を撮るときに多少なりともやけどを負う危険性があるのを知っている人はどれほどいるでしょうか。直接、命に関わることはありませんが、それ以外にも何が起こるかわからない。医学的な立場から言えば、タトゥーは百害あって一利なし。とても推奨はできません」

 そう語るのは、元順天堂大学教授で現在は湘南東部クリニックの院長、ウイルス肝炎研究財団理事長を務める市田隆文医師だ。

市田隆文医師

 昨年大晦日に行われたWBO世界スーパーフライ級タイトル戦で挑戦者の田中恒成を圧倒して8回TKO勝ちを収めた井岡一翔だったが、試合中にファンデーションで隠していた左腕と脇腹のタトゥーが露出。これが発端となり、その是非を問うタトゥー論争が巻き起こった。既に報じた緊急アンケートでも、「ヤクザや反社を連想させる」「威嚇していて怖い」という批判的な声が55%を超えた一方で、「決して違法ではない」「勝敗とタトゥーは無関係」といった肯定的な意見も飛び交った。

試合中にタトゥーが露出した井岡一翔選手 ©時事通信
 

 そんななか、文春オンラインの取材に医学的な視点から「タトゥーによるリスク」について警鐘を鳴らすのは冒頭の市田医師だ。