その他:スーツケース、入浴剤、筋トレグッズ
感染予防のため、体調が悪くても荷物は部屋まで自力で運ばなくてはならない。スーツケースにまとめておけば持ち運びが楽だ。
「私の部屋は17階の一番奥でした。悲しいことにスーツケースのキャリーが壊れていて、チェックインの際に弱った身体で荷物を引きずって移動し、辛い想いをしました」(同前)
同じくホテル療養を経験した飲食店勤務の女性Aさん(29歳)。昨年8月16日に37・5度の熱と喉の痛みがありPCR検査を受けたところ、後日、陽性と判明。近隣のホテルで1週間を過ごした。
「持って行ってよかったのは入浴剤。自宅にあった個包装の入浴剤を何種類か持って行きました。療養中の貴重な楽しみの一つでリラックスできました」
Aさんは味覚の異常以外は症状も軽く元気だった。唯一困ったのが、日中は体力を使わないので、夜眠れなくなったことだ。
「YouTubeのエクササイズ動画が役立ちました。動く元気があるなら、何かしら身体を動かせる筋トレグッズを持っていくとよいと思います」(同前)
入院生活編「1時間後には入院してほしい」
入院生活について語ってくれたのは都内勤務の会社員男性Bさん(54歳)だ。Bさんは昨年8月31日に夏バテのような症状を感じ、念のためその5日後、医療機関でPCR検査を受け、翌日にコロナ陽性が判明。保健所から入院の連絡が来た。
「電話が来たのが朝10時で、1時間後には入院してほしいと言われました。着替えは『とりあえず10日分必要』と。電話を切った時点ですでに10時20分。慌てて準備しましたが、身の回りのものをスーツケースに詰め込み、家を出たのが10時40分。徒歩30分かけ病院に着くと、携帯に着信があって『入院の時間を過ぎていますが、どうかされましたか?』とメッセージが残っていました」