食料品:悩みの種の食事も、サランラップがあれば
持ち込まずに悔やんだのが、サランラップ。
「朝すぐ食べられなくても、お弁当のごはんをラップで包んで冷蔵庫に入れておけば、調子が良いときに食べられます。ご飯のお供になるふりかけや、レトルトのお味噌汁、カレーなどはぜひ持っていってください。仕方なく私は備品のシャワーキャップをラップ代わりにしました」(同前)
ホテルによっては外部からの差し入れが可能な場合もあるが、食中毒防止のため、基本的には常温で長期保存できるものしか許可されていない。
「途中でどうしても果物が食べたくなり差し入れてもらったのですが、中身はホテルの事務局が毎回確認します。その結果、泣く泣くイチゴとパンは持ち帰ってもらうことに。もし果物など新鮮なものが食べたければ、療養する初日に自分で持ち込んで、すぐに食べることを前提に部屋の冷蔵庫で保存することをお勧めします」(同前)
電子機器・家電:時間を潰せるネットフリックス
当然ながら療養中は感染防止のため人と会って話す機会はない。陽性者同士なら会話できるかも、と次原さんは期待してロビーに降りたが、皆マスク姿で俯き、誰も目を合わせようとしなかったという。
「シーンとしていて、ロビーに置かれていたロボットのペッパー君の声だけが虚しく響いていた。人と会えないうえ、無症状や軽症だと一日中寝ているわけにもいきません。今は無料Wi-Fi完備のホテルが多いので、予めネットフリックスなどを契約し、パソコンやスマホで視聴すれば時間を潰せます」(同前)
療養が長くなれば爪も伸び、白髪も目立ってくる。体調が弱っているとはいえ清潔感は保っておきたい。爪切りや、眉毛用のハサミはマストアイテムだ。
次原さんはホテルに行く際に、リタッチタイプの白髪染めを咄嗟に荷物に入れたという。「あと自分では気づかなかったのですが、療養中に参加した仕事のオンライン会議で、目が窪んでいることを指摘されショックで。余裕があるなら、療養明けの社会復帰に向け、フェイスパックやマッサージ器、好きな香りのアロマなど、自分を元気づけられるものも荷物に入れておくとよいでしょう」(同前)