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「菅総理の“強み”が“弱点”に」コロナ対策、東京五輪…橋下徹が語る「有事の際の政治手法」

 新型コロナ対策の迷走により、菅義偉内閣の支持率が低迷している。

 菅政権の誕生に大きな期待を寄せていた橋下徹・元大阪府知事は、この状況をどう見ているのか?

 文藝春秋3月号において、橋下氏は菅総理の弱点とコロナ対策における鉄則について語った。

橋下徹氏

「菅総理は、大体の“正解”が分かっている課題を処理するのが非常に得意な方です。例えば携帯電話料金の値下げについては、携帯事業会社以外は誰も反対しません。国民はみんな、携帯料金が下がったら嬉しい。行政のデジタル化に伴うハンコの廃止もそうです。ハンコの業者以外はみんな『あんな面倒な手続きはなくなればいい』と思っている。

 このように理想や方向性が定まっていれば、あとはその実現に向けてスピーディーに取り組むのみ。抵抗する官僚勢力には睨みをきかせ、時には人事権を駆使して、多少強引にでも物事を動かしていく。それこそが菅総理の最大の強みでした。朝日新聞は批判していますが、僕自身はこの政治手法を非常に評価しています。これくらいのことをしないと、改革なんて永遠に実現しません。

 菅総理はこの“基本戦術”をコロナ禍でも続けています。朝から晩まで様々な業界の人との会食を設け、個別に話を聞いて『いまの課題』を見つけていく。今年1月には東京慈恵会医科大学の大木隆生教授と面会し、『医療崩壊』についてアドバイスを受けたことが話題になりました。様々な人と会うことで、菅総理なりのコロナ対策の“正解”を見つけようとしているのだと思います。

菅首相

 しかし、この手法が通用するのはある程度正解の分かる、平時の政治においてのみです。コロナ禍のような有事の政治では、何が正解かが全くわからない。菅総理は『正解がある程度わかる』状況における戦術を、『正解が全く分からない』状況にも適用してしまっているのです。そのため、菅総理の“強み”が“弱点”になっています」

 それでは正解が分からない際、どのような政治手法をとればいいのか。