「老害」と言われる困った行動を取る人物は、あらゆる場所、あらゆる組織に生息しています。あなたの頭の中にも、具体的な顔や名前が浮かんでいることでしょう。ひとりの「老害」を目撃したら、その背後には何十人もの「老害」が存在しているという説もあるとかないとか。

 昨今、高齢者による失言や暴力沙汰がしばしば話題になっています。ただ、言うまでもありませんが、「老害」かどうかは年齢とは関係ないし、地位や立場もさまざま。年齢を重ねていても「老害」に当てはまらない人は山ほどいます。そして、眉をひそめている自分自身が立派に該当する可能性も、大いにあるでしょう。

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 落ち度を責め立てる快感に溺れたり怒っている自分に酔ったりするのは、それこそ「老害的」な振る舞い。どう対処して、どう平和に付き合っていくかを考えるのが、大人としての前向きで建設的な姿勢です。困った「老害」の種類を3つに分けて、無難に扱うためにくり出したいキラーワードを考えてみましょう。

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面倒くさい「老害」に対処する3つのキラーワード

 ふた言目には、いや、ヘタするとひと言目には「俺(私)の若い頃はこうだった」だの「最近の○○はダメだ」だのと言わずにはいられない。「キミたちのことを思って言うけど」や「○○好きなら××ぐらい知っておかなきゃ」が口癖。そんな面倒くさい「老害」に対してくり出したいキラーワードは、次の3つ。

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「さすがですね。その発想はありませんでした。勉強になります」

――客観的に見ると「白々しいお世辞」と感じるかもしれないが、ホメ言葉に対して人は思った以上に無防備である。言われた側は、きっと素直にいい気になってくれる。

「こうやって、○○さんにいろいろ教えてもらえる僕たち(私たち)は果報者です」

――相手は、面倒くささを振りまきながらも「自分は面倒くさいのでは?」という不安を抱いている。安心させてあげることで焦りがなくなり、面倒くささが減るという効果も。

「○○さんが僕たち(私たち)の年代の頃は、どういう××だったんですか?」

――「××」には職種などが入る。たぶん、たいしたことはなかったので、こう聞かれると静かになる可能性が高い。得意気に小さな手柄話を語り出したとしても、間は持つ。

絶対に言ってはいけないNGワード

「もう時代が違いますから」「そういうセリフは『老害』の証拠ですよ」

――言ってやりたいが、ムキになられたら余計に面倒くさいし、ちょっとかわいそうかも。しかも、この手合いは根に持つタイプが多いので、面倒が後々まで続いてしまう。