《本当にすごい事だと思う。お亮、頑張れー!!》
吉沢亮(27)が主人公・渋沢栄一を演じる大河ドラマ「青天を衝け」は、2月14日の初回放送が総合視聴率26.3%を記録する好スタートを切った。大河ドラマ第60作となる同作品は、幕末から明治、昭和初期にまたがる激動の時代に武士から実業家へ転身した「日本資本主義の父」の生涯を描く。
冒頭のコメントは生前の三浦春馬(享年30)が、大河ドラマの主演が発表された吉沢に向けて2019年9月19日にTwitterで発したエールである。後輩の吉沢を誰よりも気にかけ、誰よりもその才能を認めていた三浦は、空の上で今どんな気持ちでいるのだろうか。
周囲には「俳優を辞めたい」
そのツイートから1年弱が経った2020年7月18日、三浦は何の前触れもなくこの世を去った。「青天を衝け」の撮影が始まったのは、その数日後のことだった。夢に見た大仕事、群馬県に作られた巨大なオープンセットでの撮影もあったが、吉沢は三浦の死のダメージを引きずってのクランクインだったという。
吉沢が芸能界にデビューしたきっかけは、2009年の「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」だった。東京・昭島市で生まれ育ち15歳になっていた吉沢は、このオーディションで審査員特別賞を受賞。翌2010年に初舞台を踏むと、2011年には若手俳優の登竜門である「仮面ライダーフォーゼ」に仮面ライダーメテオ役で出演している。
「仮面ライダーは若手俳優の登竜門ですが、吉沢の場合は主婦の間で美貌が話題にはなったものの、大ブレイクには至らなかった。本人も演技の仕事に対して真剣に向き合えず、周囲には『俳優を辞めたい』とよく洩らしていた時期もあった。