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《大河ドラマ主演の陰に》三浦春馬が、くすぶる吉沢亮のためにした“売り込み行脚”「僕がもし吉沢のために…」

《大河ドラマ主演の陰に》三浦春馬が、くすぶる吉沢亮のためにした“売り込み行脚”「僕がもし吉沢のために…」

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 そして吉沢と三浦が初めて本格的な共演を果たしたのが、2018年の「銀魂2 掟は破るためにこそある」だった。吉沢は2017年の第1作から“ドS王子”沖田総悟役で出演しており、2作目に三浦が悪役・伊東鴨太郎役で出演。2人が対峙するシーンは、作品の見せ場だった。

『銀魂2 掟は破るためにこそある』で吉沢亮が演じた沖田総悟 公式サイトより
『銀魂2 掟は破るためにこそある』で三浦春馬が演じた伊東鴨太郎 公式サイトより

      

     三浦は後に、吉沢との共演についてこう語っている。

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「同じ事務所でもある吉沢(亮/沖田総悟役)くんと電車の中で対峙して、台詞をやり取りすることもすごくうれしかったな~。個人的には特別でしたよ。(略)じつは僕は後輩だとはぜんぜん思ってなくて、純粋に「好きな俳優さん」だなって思ってるんです。そんな彼と現場で初めてやりとりができた。そこで、やっぱりこの人のお芝居好きだなって思えてる自分がいたことが、素直にうれしかったですね」(FINEBOYS Online 2018年8月17日)

 一方の吉沢も、三浦との共演に感銘を受けていた。

「事務所のイベントで一緒になったことはあってもほとんどお話をしたことがなくて。今回は共演シーンが多かったので、ご飯に連れて行ってもらって、色々なお話ができました。本当に素敵な方で、役との向き合い方など、役者として学ばせてもらったことがたくさんあります。今回の春馬さんの役は、すごく大変そうな長台詞が多いのに、毎回パシッと決まるんですよ。本当にかっこいい!」(「girlswalker」 2018年8月17日)

アミューズ公式Facebookより

三浦のススメで進んで舞台に立つように

 それ以来、吉沢と三浦の関係は一気に近づき、三浦の歩んだ道を吉沢も追いかけるようになっていく。

「三浦さんはテレビや映画の仕事がどれほど入っても、亡くなる直前まで毎年のように舞台に立ち続けていました。ミュージカルや舞台では、目の前のお客さんに生の迫力を届けるために大きい芝居が必要になる。一方でテレビや映画は細かい芝居が求められる。三浦さんはその両方を身につけることの大事さをわかっていて、実際にどちらでも高い評価を得ていました。