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稽古期間から本番まで1カ月以上芝居漬けになることを嫌がる俳優もいますが、三浦さんは芝居の基礎を固めるためにはその時間が必要だと感じていたそうです。吉沢さんにも『どんな芝居もできるように舞台には出たほうがいい』とアドバイスを送っていました」(舞台関係者)
吉沢は昨年11月から1カ月、忙しい大河ドラマ撮影の合間を縫って福田雄一氏が演出を務めるミュージカル「プロデューサーズ」のステージに立ったいる。その難しい決断ができたのも、三浦のアドバイスがあったからこそだろう。
「青天を衝け」の殺陣は三浦の影響も
「青天を衝け」にも三浦の面影を見ることができるという。
「『青天を衝け』で吉沢さんが刀を振り回すシーンがあり、涙が出そうになりました。吉沢さんの殺陣は、三浦さんを参考にしているんです。三浦さんの殺陣は舞台仕込みで、華麗でありながら鬼気迫る迫力もありましたからね」(前出・舞台関係者)
三浦自身もかつてウェブメディアの取材で、後輩・吉沢の大河ドラマ主演を自分のことのように喜び、惜しみないサポートを誓っていた。
「大河ドラマの主演は誰もが夢見ているはずですから、それを吉沢がやるのは、僕にとっても大きな出来事なんです。(略)またひとり日本のドラマを背負う人物が出たのは、すごく喜ばしいことです。だからできるだけバックアップしたいし、僕がもし吉沢のためになる人脈を築けているならば、その人脈も生かしてもらいたい、そんなふうに思っています」
大役に挑む吉沢の姿を、三浦は青天から見守っている。