「お前が飛び降りるのにちょうどいい窓あるで、死んどいた方がいいんちゃう?」(三菱電機)
2018年、19年と2年連続で「ブラック企業大賞」に選ばれた三菱電機。このセリフは一昨年に自殺した新入社員が、上司の教育主任から浴びせられた言葉をメモに書き残していたことで発覚した。
メモには「次、同じ質問して答えられんかったら殺すからな」「自殺しろ」といった言葉も書かれており、この上司は自殺教唆の疑いで書類送検されている。
同社では12年以降、月100時間を超える残業やパワハラなどが原因で6人の労災認定者、5人の自殺者が出ているのだが、三菱電機は「個別具体の話はできない」としており、企業としての責任に本気で向きあっているとは思えない対応にも批判が集まった。
「お前みたいなクソは地獄に落としたる。死ぬまで償えボケェ」(Casa・宮地正剛社長)
昨年12月に『週刊文春』が報じた一部上場企業・Casaのパワハラ疑惑。宮地社長が社員に暴言を吐くのは日常茶飯事だといい、多くの元役員や社員たちが、そのパワハラ語録を証言している。
ノルマが達成できない役員には「家の権利書を持ってこい」「給料泥棒!」「金返せ!」と詰め寄り、ある支店長は「街金崩れが。(家賃を)滞納してる連中の集金しか能のないやつらが生きていけんのか。ああ? ゴミ拾いしかできんのだろうが」と責められたという。
退職届を出した取締役に対しては、こんな罵倒の嵐だったとも。
「サラリーマンは金をベットできんのじゃ、乞食やから」
「俺も輩は輩で何人もと付き合っとるから」
「俺は頭おかしいんだ。だから危ねえんだよ。耐えれんかったら電車に飛び込め」
「死ぬほど苦しめ」
「お前は奈落の底に突き落として、お前の家族も突き落として」
しかもCasa側は、こうした発言を認めたうえでなお、「我々はコンプライアンス上、問題がないと思っています」という回答だったというから驚きである。
「お前らテープ回してないやろな」(吉本興業・岡本昭彦社長)
2019年の芸能界を大いに騒がせた吉本興業の闇営業問題。今となっては宮迫らがついた嘘が事態を混乱させていたわけだが、当時の騒動の渦中でクローズアップされたのが吉本興業のブラック体質だった。
吉本に会見を止められた雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮が、会社の制止を振り切って独自に開いた会見の中で告発したのが、この岡本社長の発言。岡本社長は、宮迫ら芸人たちとの話し合いの場で、他にも「(会見を)やってもええけど、ほんなら全員、連帯責任でクビにするからな。俺にはお前ら全員クビにする力があるんだ」という言葉を口にしており、これを宮迫と田村に暴露されたのだ。
告発を受けて記者会見に臨んだ岡本社長は、テープ発言は「場を和ますための冗談だった」と釈明するも会場はスベりまくり。
この騒動を機に、吉本興業は芸人との契約形態を見直しているが、現在も独立する芸人が相次いでいる。