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「鳥の糞が室内に…」妻殺害の44歳会社員に“家庭内トラブル” 母親を直撃《国立市・自殺偽装転落死》

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 高張容疑者と麻夏さんが結婚したのは、約2年前のこと。2人の間には1歳の長女がいた。

「2人は随分前に1度交際していたが破局したという経緯があり、“元カレ元カノ”の関係だった。数年前にヨリを戻し、2年ほど前に長女を授かったことで結婚。長女が生まれてしばらくは潤の実家で同居していたが、2019年の夏ごろに今のアパートに引っ越した。潤は叔父が経営する建築会社で働いており勤務態度はいたって真面目。見た目は怖いけど昔から物静かな子で、今回のことを聞いて驚いている」(高張容疑者の親族)

麻夏さんは9階から転落して亡くなっていた Ⓒ文藝春秋 撮影/細田忠

 出産後、高張容疑者は麻夏さんと喧嘩が絶えず、昨年4月と10月には自ら110番通報する事態になっている。

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「何かされるかもしれない、怖い」

 2人の関係がうまくいっていなかったのを知っていた麻夏さんの母親は、事件直後から娘の死に違和感をもっていた。

「遺体が発見された日、旦那さんから『仕事をしていて転落に気づかなかった』と説明されたそうですが、その時点で麻夏さんの親族は疑っていました。(麻夏さんから)離婚について相談もあったし、これからの予定も話していたところだった。麻夏さんは勝ち気な性格で、自殺をするようなタイプだとは思えない。それもあって母親は『絶対におかしい』と怒っていました」(母親の知人)

護送される高張容疑者 Ⓒ文藝春秋 撮影/細田忠

 高張容疑者が逮捕された2月28日、麻夏さんの母親は報道陣に対して「娘は育児を楽しんでいた」と話し、高張容疑者の「育児に悩んでいた」という主張を真っ向から否定した。麻夏さんから離婚の相談をうけた際に「何かされるかもしれない。怖い」というメールが来ていたことを語った。

「夫婦喧嘩がエスカレートすると、夫を恐れてアパートの住人に助けを求めることもあったそうです。麻夏さんの親によれば、喧嘩の理由は高張容疑者が家に給料を入れずに貯金を使い込んだこと。他にも高張容疑者はペットの鳥を室内で放し飼いにしていて羽や糞が散らばり、赤ちゃんの健康への影響を心配して喧嘩になったこともあったそう。困りかねて高張容疑者の母親に相談しても『鳥なんかのことで』と一蹴されて傷ついていたようです」(社会部記者)