男性の育児休業の取得率は2019年度で7.48%。2015年の時点で政府は、2020年度までに男性の育休取得率を13%に引き上げるという目標を掲げたが、その目標にはおよびそうにない。

 一方で、「男性も育児や家事をするのが当たり前」という考え方が広がっているのも事実。今回は元サラリーマンで主夫に転じた著者が、転身して分かった家事・育児の大変さを綴った『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』(主婦の友社)から、抜粋して引用する。

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 家事はものすごく大変なのに、やらない人からは簡単そうに見える。食器洗いは少量なら確かに5~10分で終わるし、掃除は掃除機を動かすだけでいいし、洗濯は洗う・干す・取り込む・畳む・片付けると工程がいくつもあるけれど、実際はすべてを一度にやるわけじゃない。料理は大変だけど好きな人も多い。しかし、毎日毎日終わりなくやってくる家事は精神を削っていく。そこに子どもが生まれると、もはや攻略不能な難易度になる……。

 今回はこれ! 子育てとセットになった家事がいかに大変かについて‼

※写真はイメージ ©️iStock.com

どちらも単体で十分に重労働な「子育て」と「家事」

 子育ても家事も単体で大変だし、どちらも単体で重労働だ。これは最初にはっきりと伝えておきます。子育ても家事も、どちらか片方だけでも大変。そして一つだけでも大変な家事と子育てが組み合わさった瞬間、その無理度は飛躍的に跳ね上がる。たとえるなら右手でご飯を食べながら、左手で勉強するようなもの。それも完全に同時に。

 ……要するに、無理‼

 子育てと家事を同時にこなすことなど不可能。どちらかを優先しもう一方は手を抜くか、放置するかしかない! そして家事と子育てのどちらを優先するかというと、人である子育てを優先するでしょう。子どもが小さいうちは自分で何もできないから……。

 だから子育てとセットになった家事などできなくて当たり前なのだ。特に一人だったら手が回らなくて当然。俺の結論は、家事の中で可能なものは全部家電に任せる! もうこれしかないんだ!!!