グラミー賞アーティストで世界的ジャズピアニストの上原さん。新たにデュオのパートナーに選んだのは、南米出身のジャズハープ奏者エドマール・カスタネーダさんだ。
2人の出会いは昨年のモントリオール・ジャズ・フェスティバル。上原さんはカスタネーダさんの演奏を舞台袖から見て、衝撃を受けたという。
「エネルギッシュでグルーヴがすごくて、パッション溢れる演奏でした。自分がハープに対して持っていた、“優雅な音”というイメージが根底から覆されました」
ライブ後、すぐに連絡先を交換して、1カ月後にはニューヨークのブルーノートで共演。楽器の構造が似ているため、ピアノとハープは本来相性が悪いといわれてきたが、
「何でこれまで一緒にやらなかったんだろう、と思うほど、お互いの音が出会って喜んでいるみたいでした」
すぐに今年のツアーが決まった。2人が出会ってちょうど1年後、やはりモントリオール・ジャズ・フェスティバルでの演奏が収められているのがこのアルバムだ。
「熱気と音が真空パックされているので、その場に一瞬でトリップできる。これを聴いて、ライブにも行きたいと思って頂ければ嬉しいですね」
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『ライヴ・イン・モントリオール』
発売中