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「全裸の男が女性風呂の暖簾を…」旅館の若旦那が明かす“ヤバい客”とのトラブル

2021/03/13
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B:割れたビール瓶の掃除のために、お湯を全て抜いて掃除したから、露天風呂が半日使えなかったね。

D:風呂場に瓶モノを持って入るお客さんがいるけど、本当に危ないよ。困りますね。

「どうか、どうか、内密にして欲しい」

B:酔っ払いも、よく問題を起こすよね。以前、会社の社員旅行で、お客さんがどう見ても急性アルコール中毒だったから、救急車を呼んで、運んでもらって。そしたら後日、運ばれた男性の上司という人が来て、「どうか、どうか、内密にして欲しい」と平謝りするから、なんだろうと思ったら、運ばれた男性は未成年者だった。

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C:酔っ払いって、壁に穴あけない?

E:パンチ、キック、相撲で壁に穴があきます。うちは、客室の押し入れにしょんべんされました。酔っぱらって、トイレと間違うんだろうけど。

D:地元の青年団体あるあるだね(笑)。

E:壁に納豆つけられたこともありました。

D:あと、ワインとたばこの跡は消えないから困るね。ワインのシミは落ちないから!

©iStock.com

A:修学旅行の男子学生も、旅館を壊すね。保険を適用するけど……。備品とかを壊したら、必ず自己申告して欲しいです。壊しても、何も言わずにチェックアウトするお客様って、いない?

一同:いるいる!

A:その時は、引率した先生が「子供もこうして、土下座して、謝ってますから……」と言ったきり、黙っていて。「……」は、反省しているから許してくれという意味があって、それで済まそうとするんです。でも、それは違うでしょう。壊したら弁償するのは当然なんだから。なのに教育者として、しれっと終わりにしようとするのは、どうかと思いました。

20名のツアー客が来ない! 

――予約のドタキャンなども、よく話題になりますよね。

B:随分前のことですが、台湾から20名程のツアーの予約を取ったんです。でも、到着予定は17時だったのに、いくら待てども来ない。夕食の時間もあるのに、来るのか、来ないのか、ハラハラしてたら、結局到着したのが20時過ぎで。それも添乗員なしで来たんです!

A:添乗員がいなかったら、すごく困るじゃん。

B:どうしようかと思ったけど、スマホの翻訳機能を使って、なんとかチェックインしてもらって、すぐに食事に案内して。そしたら22時過ぎに血相変えて、添乗員がやって来たんだよ。自分が大量にたばこを持ち込んで、税関につかまって、足止めをくらったそうで……。解放されて、空港からタクシーを飛ばして来たようだけど、添乗員のギャラはタクシー代で消えただろうね(笑)。