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“ピースジョージ”100枚に1枚の真偽

ーー先日「文春オンライン」に掲載されたチロルチョコのパッケージのマニアの方の記事が話題になりました。たとえば、〈ミルク〉のパッケージに柄が10種類あって、つなぎ合わせると牛の柄ができる……という話は有名だと思います。パッケージに趣向を凝らすというのは、狙ってやっているところはあるんですか?

〈ミルク〉のパッケージに柄が10種類。つなぎ合わせると牛の柄が

松尾 そうですね。〈ミルク〉のほかは、〈アーモンド〉のジョージ君のピースのものがあったり。でも、昔のほうがそういう遊びは多かったかもしれないです。最近のものですと、ローソンさんと一緒に出した『鬼滅の刃』コラボのチロルチョコは、パッケージが40種類ありましたけど。

ーー今お話に出た〈アーモンド〉のジョージ君のピースサインは、100枚に1枚入っているんじゃないかという噂があるのですが。

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松尾 予想は遠くないです。というか、この答えってどこかで出したことないんだっけ。

(チロルチョコの広報の方)公式本の「チロルチョコ official book」に一応、そうだと出ています。

松尾 ということで、今、濁しましたけど、正解です。

ーーああ、よかった。こんなにたくさんチョコの種類があると、自社のパッケージだけど保存していないものもあるんですか?

松尾 ないものも多いですよ。たぶん、コレクターの方のほうが圧倒的に持っていらっしゃる。昔のものはデータすらないものもたくさんあるので、今思えば1巻ずつぐらいはロールを残しておいてもよかったのかなと思います。ただ、たぶんそれをやり始めると膨大な数になってしまいますね(笑)。

ーーちなみに、社長は他社のチョコレートは食べるんですか?

松尾 ぜんぜん食べます。仕事としてですが、よく食べますね。

ーー仕事とはいえ、美味しく感じてしまうチョコレートを教えてください。

松尾 そうですねぇ……距離の近いライバルになりますけど、やっぱり有楽製菓さんの〈ブラックサンダー〉は美味しいなと思います。あとは明治さんの板チョコとかですかね。

 でも、弊社の商品も負けていません。チロルチョコもどうぞよろしくお願いいたします。

 

撮影=石川啓次/文藝春秋

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